究極の執事目指して・エリザベス女王がコーヒー担当者募集中
2006年12月10日 18:00
イギリスの王室が住まうバッキンガム宮殿内で職員が募集中。担当するのはコーヒー・ルームの担当だが、お相手をするのはあのエリザベス女王だという。つまりこの職員は「お茶がどの国よりも大好きなイギリスの王室向けにお茶を出す職員」になる。恐らくどの執事よりもハードルが高い執事となることだろう(【情報元:雅楽多blog】)。
スポンサードリンク
イギリスはといえば日本人が日本茶、アメリカ人がコカコーラを好きな以上に紅茶が大好きで、第二次大戦中のイギリス兵が背負っているランドセルの中身にはシロムクのティーセットとお茶の葉の缶が入っているのではないかと揶揄されたほど。また、お茶ほしさのあまりにインドに「東インド会社」なる世界初の株式会社が作られたし、アメリカの独立戦争のきっかけになったボストン茶会事件もお茶への税金が遠因になったくらいだ。
またイギリスは貴族社会・メイドさん・執事の三点セットの元祖でも知られている。今回応募中とされているのは、その三点セット中の「貴族社会」「執事」(性別制限はないようなので女性なら「メイドさん」となるのだろうが)の二点までがセットとなり、さらにイギリスをもっとも象徴する紅茶の拠点ともいえる「コーヒー・ルーム」の担当。この環境下で一人前になれば、世界に羽ばたけるほどの名執事になれるに違いない。
さて情報元や原文を読むと、メインの仕事は紅茶やコーヒー、朝食などを担当されるとのことだが、その他に必要な資格、というより条件として
・お茶とその周辺(食器など)、さらには礼儀作法に関する豊富な知識
・同僚との優良なコミュニケーション能力
・配膳業、サービス業の経歴があると良い
・単なるコーヒールームの部屋付きではなく「女王の付き人」の立場になるので、女王に付き添って旅行する必要がある
・小間使い的な役割も必要
ということのようだ。
さて、【実際のイギリス王室での募集ページ】によると、この「執事of執事」的な職員のお給金は1年で1万2,903ポンド。300万円弱(1ポンド227.31円で計算)となる。イギリスの物価と比較する必要もあるだろうが、案外安め、なのかもしれない。
日本では江戸時代に「お庭番」という、表向きは本当の庭掃除などの庭管理係、その実、さまざまな隠密行動を行う役割をする人がいた。案外この「コーヒー・ルーム担当職員」も、ガードマンなりさまざまな情報捜査の役割も……というのはいくらなんでもテレビの見過ぎかもしれない(笑)。
スポンサードリンク
ツイート