年賀状 出したくないのは 上司首位

2006年12月10日 18:00

時節イメージ【パイロットコーポレーション(7846)】は12月5日、手紙ベースの年賀状に関する「ビジネスマン・OLへのアンケート調査」において、年賀状そのものの支持の高さや、出す相手・もらう相手については「上司が苦手」であることを明らかにした(【参照記事:FujiSankeiBusiness-i】)。首都圏の20歳から60歳を対象にした500人からのアンケート結果。

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まず「年賀状そのものを出す」人は9割以上に達し、その平均枚数は昨年から7枚増えて68枚となった。会社勤めをしているともなれば、お得意様や上司に対して出さねばならない枚数は自然に増えるというもの。また、携帯電話やじかに会う知人との間にも、正月くらいは礼儀正しく古式豊かな年賀状で一年のはじめのご挨拶を、と考えているかもしれない。

「手紙は年賀状でしか出さない」とする人は46.4%にも登った。ケータイなりパソコンなりのメールでかたがつくので、手紙は年賀状だけで十分という考え方だとすれば、年賀状そのものが「年に一度だけの手紙イベント」という認識のため、かえってデジタル化した今でも好調なのが分かる気がする。

プリンターが普及して個人でも気軽に印刷ができるようになったのも、年賀状を愛用する枚数が増えている要因だろう。ネットによる「電子メール年賀」が普及しつつあるとはいえ、年賀「状」もまだまだ捨てたものではない、ということなのだろうか。

その年賀状だが、出す相手は「友人・知人」が最も多く90.2%。ついで「親戚」が64.2%。これは「お年玉狙い」の伏線の意も多少は含まれているのだろうか(笑)。また、「会社などの上司」はそれに続く63.9%となった。

一方で「出したくない相手」には32.9%と「出したい」という意見よりは少ないものの「会社などの上司」が一番多かった。また「上司」については「もらって嬉しい相手は」との問いでも、「取引先」についで低いという結果が出ている。正月明けにはいやでも会社で顔を会わすし、下手なものを送ろうものなら後で何をいわれるのか分からない、できることなら送りたくはないな、というところが本音とも考えられる。

ちなみに一年前の「出したくない相手」では、トップが「取引先」で32.1%、「上司」はそれについで31.8%だった。誤差の範囲というとらえかたもできるが、会社内の上下間がぎくしゃくしてきているのだろうか、と少々不安な結果にも見えるのは否定できないところだ。

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