「オセロ」の生い立ち、考案者長谷川五郎は語る「ゲーム革命、起こしますよ」
2006年12月04日 06:30
白と黒の丸いチップを碁盤目状のボードの上に相互においていき、相手のチップをはさんでひっくり返して自分の色に変え、どちらの色が多いかを競う、シンプルにしておもむきがあり、奥が深い知的ゲーム「オセロ」。その考案者である長谷川五郎(74)へのインタビュー記事が[このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています]に掲載されていた。
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諸般の事情から「リバーシ」などとも呼ばれる「オセロ」は、日本人が考案したのは案外知られていない話。詳細は元記事で確認してほしいが、終戦直後の1945年、考案者の長谷川五郎氏が、「囲碁は難しいので囲碁と同じようなシンプルな道具を使い、誰にでもすぐに理解できるルールの遊びを」ということで決めたものが、オセロの原型になった。「開発」直後はボール紙で「チップ」が作られていた。
長谷川氏が中外製薬に就職後、営業マンとして病院を周る際に医師に見せたところ、リハビリにも使えるとして絶賛され、「オセロ」が一挙に普及するきっかけとなった。そのころにはチップも段ボールから、世間一般に知られている「牛乳びんのふたをノリで貼りあわせたチップ」に変わっていた。そして医師の薦めで玩具メーカーのツクダにアプローチをし、企画部長の和久井威氏の決断で商品化され、今に至る。
元記事ではその他にも
・オセロの日本選手権の第一回大会は帝国ホテル。費用は長谷川氏本人が自腹で支払った。
・大会を取材した新聞社は2社しかなかった。
・通算2200万台売れている。
など、さまざまな「オセロ・トリビア」が語られており、興味深い。
元記事の最後では、オセロの考案者である長谷川氏は、2007年に新しいボードゲームを発表するとし、「ゲーム革命、起こしますよ」と語っていた。
ボードゲームは基本的に相手が居て初めてプレイできるもの。今世間一般に「ゲーム」というと、パソコンやゲーム機など、ひとりで遊べる「ソロプレイ」タイプのものが主流であり、「オセロ」などの対人プレイタイプのものも、コンピュータ相手にソロプレイできるものが揃っている。しかしながら(当方=不破もかつて学生時代に「シミュレーションボードゲーム研究会」などに属していたこともあるから分かるのだが)対人プレイにおけるボードゲームには、単なるゲームとしての面白さだけでなく、相手の表情や思考を読んだり、会話や交渉、駆け引きという楽しみもある。コミュニケーションをたんのうできる。
来年発表されるという、長谷川氏による「革命的ボードゲーム」がどのようなものになるのか。発表が実に楽しみだ。
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(最終更新:2013/08/24)
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