nifty(3828)のブログサービス「ココログ」、3日間のメンテをするも状況悪化、元に戻す
2006年12月08日 12:30
先日上場を果たした(【ニフティ(3828)上場、20万6000円で寄り付き。公募比4000円安】)ネットサービス会社【ニフティ(3828)】が運営するブログサービス【ココログ】で、12月5日から12月7日までの53時間・3日間に渡る大規模なメンテナンスが行われた。しかしメンテナンスの主目的である負荷軽減は果たせず、かえって負荷が高まるなどの問題が判明し、メンテナンス前の状態に戻すという事態が発生した(【関連情報告知ブログ】)。よりによって上場当日にこのような事態になったこともあわせ、利用者からは不満の声が高まっている。
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リリースによると今回のメンテナンスは「データベース分散化」と各サービスの機能アップを目的としたもの。作業中に負荷テストをしたところ負荷が逆に高まることが判明。修正作業をしたが原因の特定ができず、今回の修正は断念し、メンテナンス前の状態に戻すことになった。データの消失などの問題はないとのこと。
さらに今回のメンテナンス終了後、管理画面にアクセスすると半分の確率でエラーがでるという問題まで発生している。
今回のメンテナンスで以前から指摘されていた、ココログにおける「無料版と有料版で機能の差異はほとんどなく、むしろ無料版の方が機能が高い」という頭を抱えるような状況(【参照ページ】)は結局今回も解消されることは無く、ひたすらにユーザーの不信感を高めるだけの結果におちいってしまった。前回のメンテではアクセスや操作レスポンスの遅延が大幅に改善されただけに、今回のような「体たらく」は正直残念に他ならない。三日間も時間をかけてメンテナンスに失敗し、しかも原因が特定できず、さらに状況をリカバーした後も新たな問題が発生するという話は、上場企業の有料サービスにおいては滅多に聞かない話であり、同時にあってはならないことである。
折角上場で多くのキャッシュを手に入れたのだから、ニフティには今後、このサービス部門において多くの経営資源を割き、二度とこのような「不祥事」が無いような体制作りを目指してほしいものだ。
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