中国空軍、国産最新鋭戦闘機J10を実戦配備

2006年12月30日 10:00

最新鋭戦闘機J10イメージ[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]が新華社通信の報として伝えるところによると、中国は12月29日に国産の最新鋭戦闘機であるJ10(殲撃10型、チョントーJ-10)の実戦配備を開始したという。一部情報では台湾海峡などに優先配備され、同海峡での制空権の確保を目指す狙いがあるという。

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中国最新鋭戦闘機J10イメージ配信された映像によると、新華社通信ではJ10が空中給油機から給油される様子や、高低いずれの位置からも正確に目標物を攻撃できる様子が映し出され、その高性能ぶりをアピールしている。

J10がどの地域に何機配備されたのかは新華社通信では明らかにしていないが、香港メディアでは台湾海峡を作戦地域とする南京軍区に配備されたと伝えられている。J10の配備により、台湾に対する無言(!?)のプレッシャーを与えるものと思われる。

これに対してアメリカ軍では中国の急速な軍事増強を警戒し、F22ステルス戦闘機のグアムへの配備、さらに台湾へF16戦闘機の売却など検討していると伝えている。

現在中国空軍ではロシアから輸入しているSu-27(Su-30)が性能の上では最新鋭の戦闘機という位置づけ。今回国産のJ10が配備されたことで、名目上は「空軍最強戦闘機」の座を国産戦闘機が確保することになる。

なおJ10の性能だが、他国にはほとんど情報が公開されていないこともあり、不明な点が多く、既存戦闘機との比較がしにくいのが実情。「単なる戦闘機ではなく対地攻撃もできる戦闘攻撃機としての性質を持つ」「パキスタンで取得したF/A-16ホーネットを参考にしている」のは確かなようだが、その評価については「フランスの戦闘機ミラージュ2000と同程度ではないか」「F16に近い性能を持つのではないか」など諸説が飛び交っている。

ともあれ、中国国産の最新鋭戦闘機が最前線の台湾付近に配備されたことは確かなようであり、何らかの意図があるのも事実に他ならない。日本でもJ10配備については注意を払っており、今後の動向が気になるところではある。

★(2010年4月27日追加)


航空ショーに登場したJ10。【直接リンクはこちら】
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