goo、ブログから映画の評価を抽出するサービス「オピニオンReader for 映画」の実験を開始
2006年12月20日 12:30
【NTT(9432)】とNTTレゾナントは12月18日、ポータルサイトgoo上の実験サイト【gooラボ】において、ブログにおける映画評判の最新情報を抽出するサービス【オピニオンReader for 映画】の実験を開始すると発表した(【発表リリース】)。実験期間は12月18日から1年間。
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「オピニオンReader for 映画」はNTTサイバーソリューション研究所が開発した、ブログの本文から主観的な感想を抽出する「意見抽出技術」に、抽出された意見を整理し分類する技術「意見分類技術」をミックスして作られたコンテンツ。この2技術を用いることで、ブログから映画作品に関する評価を抽出して表示する。
「デスノート」に関する意見。「インパクト」というキーワードが多用されているのが分かる
抽出した情報は単に羅列されるだけではなく、評判の割合が高い作品順に表示する「評判ランキング表示」、「楽しい」「暖かい」などのイメージキーワードと合致する意見の高い順に表示する「イメージランキング表示」など、大きく6つの機能で表示させることが可能。
「ストーリー」の点でネット内の評判の良い作品ランキング。ストーリー重視の映画を求めている人は、これが参考になるだろう
これらの機能を用いることで利用者は、映画の情報を単に映画名などによる検索の結果から推測するのではなく、ネット内の評判を概略的に数値化した結果から推し量ることができる。
映画評論のコンテンツでは利用者の意見を投稿で受け付けるCGM(Consumer Generated Media)形式のものをはじめとし、さまざまなスタイルでの提案が行われている。今回発表された「オピニオンReader for 映画」は、ネット上における映画評論の情報提供の仕方の一つとしての「新しい手法の提案」であり、非常に興味深いものといえる。
実際に使用してみた限りでは、検索対象キーワードと実際の映画タイトルとの連想機能がまだ甘いようで、「映画の実タイトル」「ブログ上でその映画を指している擬似タイトル(入力ミスなどによる)」「検索の際に用いた映画タイトル」とがなかなか一致せず、思ったとおりの結果が出ないことが多い。
ただ、印象キーワードがらみのデータ統計や検索機能はきわめて興味深く、役立つシステムという実感も受けた。この仕組みは単に映画評論に留まらず、例えばゲームソフトなど、さまざまな商品の「情報提供サービス」にも応用できることだろう(それこそフリースクリプトなどで提供を受けられるのなら、当方サイトでゲームについての当システムを立ち上げたいくらいだ)。
今後一年間の試用期間中に、機能の充実と精度の拡充を果たし、よりいっそう素晴らしいシステムとして正式版が世に送り出されるよう、期待したいところだ。
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