goo発表、今年最も注目・クリックされた「検索で知るコトバ」は「ぼく、ドラえもんでした。」

2006年12月18日 06:30

インターネットイメージ検索エンジンのgooは12月17日までに、サイト内コンテンツの【検索で知るコトバ】での今年のランキングを発表した(【発表ページ】)。それによると、もっとも興味を集めてクリックされた言葉は「ぼく、ドラえもんでした。」となった。

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「検索で知るコトバ」は、そのときそのときのトレンドに関係のありそうな言葉をピックアップし、それらの言葉に関するgoo上での検索を容易ならしめるというコーナー。クリック数の多い少ないは、そのままgooがノミネートした言葉に対し、実際gooの利用者がどれだけ関心を持って「調べたい」と考えたかの割合に他ならない。

調査結果によると第一位に輝いたのは、ドラえもんの声優として著名な大山のぶよ氏の自伝『ぼく、ドラえもんでした。』。国民的知名度の高さと、声優が変わるという大イベントに興味を持つ人も多く、その実情が語られているのではと想像した人が多いがための結果だろう。

第二位には「9月6日に生まれた人」。「なんで9月6日なの?」という素朴な疑問が、クリックをしたくなる要因だと思われる。実際の検索では「9月6日」「誕生日」といキーワードが用いられており、これで検索すると、永井豪に ジローラモ、谷亮子と、意外な人たちがこの日を誕生日として迎えていることが分かる。そして何よりもこの誕生日は、秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁(ひさひと)であることから、興味・注目を集めたのだろう。

第三位は「イナバウアー」。トリノ五輪で金メダルをゲットした荒川静香選手の特技技。エビぞりハイジャンプ魔球ではないが、道行く子どもまで真似をし、社会現象にまでなったあの言葉だ。その他「mixi疲れ」をはじめとする社会現象や「日本の富豪40人」「年収150万円時代」など経済関連のキーワードも多数見つけることができる。

リストにある上位50位のキーワードランキングを見てみると、キーワードそのものの社会性や興味関心の度合いはもちろん、キーワードを選択したgoo側の選択眼の高さにも注目したくなる。一部のネット社会で知られることになった「水木しげる版デスノート」こと「不思議な手帖」(『 妖怪パラダイス 』第4巻に収録)など、「デスノート」そのものの注目度もあわせて「なんだこれ?」と調べてみたくなることは間違いないし、「休日うつ」という言葉に「そういえば……」と思い当たるふしのある人も少なくないだろう。また、「ちんころ」という言い回しに「おいおい、大丈夫なのか」とびっくりしつつ調べたくなる(これは実のところ、お米の粉で出来た、干支などをかたどったもの)のも理解できよう。

検索エンジンでキーワードを入力して調べるという行為は、多かれ少なかれ調べる人のニーズが込められている。そのキーワードを統計化することでさまざまな世相や傾向が見えてくる。今回発表されたgooによる「検索で知るコトバ」ランキングは、gooによるノミネートという前提があるものの、非常に興味深いものといえるだろう。また、goo側の「キーワード選択の巧みさ」もあらためて思い知ることができよう。


(最終更新:2013/09/14)

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