ネット上での噂やニュースで企業をリサーチできる「ファイナンスチャンネル」、freshEYEでスタート
2006年12月26日 19:35
【ニューズウォッチ】は12月26日、同社が運営している検索サイト【freshEYE】においてファイナンスコーナー【フレッシュアイファイナンス】を新設、その中でネット上の情報を数値系列化し各上場企業と結びつけてグラフ表示する機能を提供する。
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ファイナンスコーナーの表示機能そのものは他のポータル系サイトのそれとほぼ同一であり、何ら変わるところはない(チャート表示にいたってはヤフーファイナンスのをそのまま使っているくらいだ……ヤフーがニュースウォッチの株主にいるので問題ないのだろう)。「ファイナンスチャンネル」の特徴は、ネット上の情報を数値化・グラフ化し、今どのような話がその企業に対して語られているかを把握できる「評判判定」と「時系列ニュース」の2機能にある。
各企業ページトップにある、「評判判定」「時系列ニュース」。ここでは今話題の日興コーディアルグループを選択。
まず「評判判定」だが、該当する銘柄について語られているブログがピックアップされ、それらが(恐らくは)ポジティブ・ネガティブ評価を決定するキーワードから分類された上で一覧として表示される。ピックアップされるのはブログやヤフーのファイナンス掲示板のようだ。その上でそれぞれの評価数の割合から、ポジティブとネガティブの比率が合計100分率で表示される。
正直、画面下部に表示されているポジティブ・ネガティブキーワードの区分には「?」マークを頭に浮かべざるを得ないものも多く、精度については正直疑問視するむきもある(例えば「監理ポスト」がポジティブに入っていたり、「注目銘柄」がネガティブに入っている)。が、それなりというレベルでなら問題なく受け止めることができよう。
掲示板などの書き込みのダイジェストと各種キーワードが表示される。
ネット上での対象銘柄の評判や、世間的にどのような印象をもたれているかが概要的に把握できるのは非常に興味深い。
一方「時系列ニュース」では直近一か月に該当銘柄が関係するニュースのボリュームを折れ線グラフの形で知ることができる。具体的に各頂点をクリックすると、該当するニュースを「フレッシュアイ」の検索結果として確認できる。
各頂点をクリックすると該当日の銘柄関連ニュースをチェックできる。このあたりの機能はアメリカのグーグルファイナンスのそれに近い。
ただこちらの折れ線グラフの高低の判断基準が今ひとつあいまい(というより公開されていないの)で、どうしてこのようなグラフの形を採るのかが今ひとつつかみきれないのが残念。少なくともニュースの件数だけで高低が決まるのではなさそうだ。
まだまだ練りこみが足りないように見える「ファイナンスチャンネル」だが、目の付け所は大変よく、今後の展開が期待できる。先に【goo、ブログから映画の評価を抽出するサービス「オピニオンReader for 映画」の実験を開始】で紹介したgooの映画評論サービスのように、ネット上を流れる情報をうまくつかみとり正しく数値・グラフ化した上で、効果的な情報として提供できれば、常に変化する情勢にも対応しうるデータを提供できるファイナンスサイトとして注目を集めることだろう。
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