『同タイトルは業務用ゲームとして2004年10月に登場した、女の子向け筐体・カードゲーム。「女の子版『ムシキング』」とも呼ばれるこの『ラブ＆ベリー』、「オシャレまほうカード」と呼ばれる衣服をはじめとした「オシャレ」をパーツ化したカードを使って着せ替えをした後、ライバルのキャラクタとダンス勝負を行い、どちらが(オシャレで)目立つかを競うというもの。いわば「デジタル版着せ替え人形」と「他人との競争」を付加した『ムシキング』というところだろうか。

『ラブ＆ベリー』はゲーム内の話に留まらず【セガ(6460)、「オシャレ魔女ラブandベリー」の衣装を商品化し「LB Style Square(エルビースタイルスクエア)」で販売】にもあるように、ゲームに登場する洋服を実際のものとして商品化するアパレル展開も行っている。また、ゲーム筐体は1万台以上、カードは2億2000万枚を出荷済みという驚くべき人気を誇り、セガの代表作のひとつとして現在でも好調なセールスをはじき出している。

今回100万本を突破したDS版では、「オシャレまほうカード」を取り込む「オシャレまわうカードリーダー」をセットにしており、業務用のカードをそのまま使用することが出来るのが最大のポイント。ゲームセンターやスーパーなどに設置されている『ラブ＆ベリー』の筐体と同じような遊びが自宅などで出来る、しかもカードを共用できるのはポイントが高い。この連動性の高さが、ヒットの要因の一つといえるだろう。

なおセガのゲームがミリオンセラーの記録を出すのは、2002年に発売された『バーチャファイター4』以来4年ぶりのこととなる。この調子なら、(順番こそ逆になるが)あるいは『ムシキング』もリーダー付でDS用として販売すれば……ということも想像できよう。

(最終更新:2013/09/14)