「空気」機関車D51、群馬県川場村に復活
2006年12月19日 08:45
「デコイチ」の愛称で知られる蒸気機関車「D51」が12月16日、群馬県川場村において「D51再生プロジェクト」関係者やボランティアらの手により復元され、その勇姿を披露した。実に30年ぶりに再稼動したことになる(【D51と 大日方孝仁】)。
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この「D51」は川場村の【ホテルSL】に展示されていたもので、今年の8月から修復作業が開始された。元々ホテル名にもつけられている蒸気機関車(SL)を復元させようというプロジェクトではあったが、ホテルのオープン以来30年もの間屋外設置されていたため、痛み具合も酷く、当時は見るも無残な姿だった。
そこで今回は外面の塗りなおしだけでなく、内部機関の修理も含めた本格的な修理計画としてスタート。全国の鉄道ファンの助けもあり最終的には動力を従来の石炭燃焼から圧縮空気に変え、蒸気機関車から「空気」機関車になったものの、稼動状態にまで復元された。
村には元々鉄道はなく、運行は敷地内の200メートルほどの線路の上だけ。それでも蒸気機関車独特の力強さと魅力は変わらず、多くの人の心をとらえて離さないようすが、【ホテルSLの修復プロジェクトブログ】からもうかがえる。
同ホテルではこの「D51」を来年2月から3月には一般公開する予定とのこと。ホテルSLはもちろん、川場村にとっても名物となるに違いない。
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