「アキバBlog」で元キッド(KID)スタッフからのコメント掲載、開発中タイトルは制作中止・発売不可との話も
2006年12月17日 18:30
先に【ゲームメーカーのキッド、自己破産申請との報・負債総額5億3000万円】でお伝えしたようにプレイステーション2などに美少女ゲームを移植開発していたキッド(KID)が自己破産申請をした件で、同社のスタッフによる定期コラムを掲載していた【アキバBlog】において、「元」キッドスタッフからのコメントが掲載された(【掲載ページ】)。なお現在、キッドの公式サイト・オンラインショップ共にアクセスが出来なくなっている。
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コメントが掲載されているのは11人分。職種も営業からグラフィック、サウンド、プロデューサーなど実にさまざま。公式サイト上でコメントが見られないのは物悲しくもあるが、逆にネットだからこそこのような形で話を聞く(読む)ことが出来たことを幸いに思うのがポジティブなモノの考え方といえるだろう。
なお先の記事にもあるように社員は全員解雇されており、肩書きに「元」とつくため正式なキッドからのコメントという認識はできないとした上で、今後のキッド(KID)のタイトルに関しては次のような言及がなされている。
・発表済みの制作中タイトルは制作中止となり発売はできない。
・キッドはなくなり、もう新しいタイトルがでることはない。
特に後者については、今件が民事再生などではなく「自己破産」手続きであるため、仕方ないといえる。制作中だったものも含め、今後キッドの各種版権をはじめとする著作物や権利関係がどのような形で手が打たれるのかは(公式サイトがアクセスできない以上)不明である。また、元キッドのスタッフもこの業界から足を洗うのでなければ、またどこかで、何らかの形で業界に関わることになるのだろう。やる気とスキルと運があれば、その日はそう遠くないのかもしれない。
「元」キッドのスタッフすべてと、彼らが世に送り出した作品に幸多かれしことを。
■関連記事:
【アキバBlogの「キッドのコラム」連載終了】
(最終更新:2013/08/24)
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