中高年・シニア向けサイト、9割以上が未使用・「利用したい」は半数程度

2006年12月22日 12:30

インターネットイメージ【Japan.Internet.com】が報じたところによると、中高年やシニア向けとして公開されているポータルサイトやコミュニティサイトについて、9割以上が利用していないことが明らかになった。さらに利用していない人のうち「今後は利用したい」と考えている人も半数程度にとどまっているなど、情報提供側のやる気に反して利用者側は盛り下がっている様子がうかがえる。

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調査対象は50代以上のネットユーザー330人。調査件数そのものが少ないので、データの精密度にやや欠けるところがあるのをあらかじめ書き記しておく。この調査によると、現在「中高年・シニア向けのポータルサイトやコミュニティサイトを利用している」と答えたのは7.3%・24人に過ぎず、9割以上が利用してないことが判明した。

現在、中高年・シニア向けのポータル・コミュニティサイトを利用しているか
現在、中高年・シニア向けのポータル・コミュニティサイトを利用しているか

さらに使っていない人で今後利用したい人は51.6%・158人と半数程度に過ぎず、昨年の調査から5.1ポイント増加するに留まっているとのこと。シニア向けサイトが急増するわりにこの数字しか出ていないことから、該当サイトには利用者側の心に訴えかける要素が足りないことが推測できる。

一方、「具体的にはどのような情報やサービスが欲しいか」という問いには、「旅行や地域の情報」が最も多く71.2%、ついで「生活に役立つ情報」69.4%、「健康に関する情報」63.3%と続いた。いずれも「いかにセカンドライフを楽しむべきか」というキーワードに直結する情報であり、シニア層にウケがあまりよくない現在の関連サイトの打開策がこの点に秘められている気がする。

具体的にはどのような情報やサービスが欲しいか
具体的にはどのような情報やサービスが欲しいか

先に【日本の人口は2055年に8993万人へ減少、国立社会保障・人口問題研究所発表】でも報じたように、今後ますます高年齢層のインターネットユーザーが増加すると思われる昨今、この層向けのネットサービスの充実は、関連会社にとって必要不可欠であり、最優先事項に違いない。ピントのずれた企画で空振り三振することなく、利用者が喜んで使うような、ニーズにマッチしたコンテンツを送り出してほしいものだ。


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(最終更新:2013/08/23)

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