各情報サイトでは有力量販店での様子が報告されているが、当方でも近所の【トイザらス(7645)】東京・練馬店を取材してみた。トイザらスは任天堂の商品については比較的多めの台数を定期的に入荷し、抱き合わせをすることもなく定価で販売するので、安心して手にいれることができるいわば「人気商品ゲットのための穴場」的店舗。前日12月1日の夜8時頃の段階では誰も並んでいなかったので「(東京の)練馬だし、池袋や新宿、秋葉原のようなことはないのだろうな」とたかをくくっていたのだが。

発売当日の朝、各サイトでWiiを買い求めようとする人で店の前が大混雑しているという報告を目にし、午前8時にもう一度トイザらス練馬店に足を向けたところ、すでにWiiを買い求めようとする長い行列ができていた。自分の横を高校生くらいの女性が慌てて駆け抜け列に加わっているところを見ると、まだまだ列に並ぶ人は増えるような勢い。

Wiiを求めてトイザらスに並ぶ人たち。三重もの列が形成されていた

開店は午前10時。2時間前だというのにすでに3重にもおよぶ行列が出来ていた。目算だが並んでいる人の数は200人以上。300人くらいはいるかもしれない。行列を構成する人も、老若男女さまざまで、親子連れも多く見受けられた。中にはござや折りたたみ式のイスを用意し、ピクニック気分で来ている人も。

Wiiを求めてトイザらスに並ぶ人たちを反対側から撮影。折りたたみイスやござで万全の準備をしている人も

トイザらス練馬店では、当日販売分のWiiは155台のもよう。どう考えても8時の段階で、すでにさばききれない人が並んでいる。トイザらス側では混乱を避けるべく、本日入荷するWiiの本体、ソフト、周辺機器の一覧と入荷台数をまとめたパネルを作成し、そのパネルを列にそって見せていき、自分の名前と購入予定の商品を一覧に記載、仮予約させる仕組みを用いていた。

列の先頭ではためく旗には、本日ここには155台のWiiが入荷されるとの告知が

パネルの撮影は許可されなかったが、ざっと見せてもらった限りでは、ソフトは2桁後半入荷のものがいくつか見受けられたものの、周辺機器は10～20、中には1桁しか入荷していないものもあった。周辺機器の生産が遅れている、という話(【任天堂(7974)、Wii専用のD端子AVケーブル発売日を12月2日から9日へ延期】)はあながち噂だけではないようだ。

列の先頭にいた男性に話をおうかがいすると、並び始めたのは昨日12月1日の夜9時。今の今まで徹夜をしていたそうだ。まもなくWiiが手に入る実感が沸いて来ているのか、徹夜明けにも関わらず多少興奮気味に説明してくれたのが印象的。この寒空の中、本当にお疲れ様である。

アマゾンやビックカメラなど、ネット上の通販では予約受付開始直後にアクセスが集中し、あっという間に受付終了となってしまったWiiだが、店頭での直接販売もそれに匹敵する人気があるのは間違いないようだ。発売後、この勢いと各ユーザーの熱い思いがどこまでゲーム業界に影響を与えるのか、ゲームソフトのランキングや株価動向ともあわせ、注目していきたいところである。

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(最終更新:2013/08/24)