バンナム(7832)、Xbox360用『カルドセプトサーガ』で不具合の存在を正式に言及
2006年12月15日 07:00
【バンダイナムコ(7832)】は12月14日、先に11月22日に家庭用ゲーム機Xbox360向けに発売されたトレーディングカード・ボードゲーム『カルドセプトサーガ』において「一部」不具合が生じていることを正式に言及し、今後の対応策について明らかにした(【発表リリース】)。基本的にはXboxLiveによるアップデートデータによって不具合の修正を行う。
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『カルドセプトサーガ』は人気の高い『カルドセプト』シリーズの最新版としてXbox360用に発売されたタイトルで、久々のシリーズ新作ということもあり、多くのファンの注目を集めた。しかしながら発売直後からオンライン環境上の不具合やボードゲームでは致命的な「サイコロの目が容易に特定できる不具合」をはじめ、ルール上の問題など「問題点の宝石箱」的な内容に古くからのファンをはじめ多くのプレイヤーから疑問の声が上がっていた。具体的な問題点についてバンナム側では一切言及をしていないが、すでにいくつかのまとめサイトなどで検証が続けられており、動画投稿サイト【YouTube】などでもその検証・実験結果が続々とアップロードされている。
また、投稿情報サイト【スラッシュドットジャパン】ではサイコロの目の不具合について技術的・プログラム的な方面から分析が行われ、今件がかなり基礎的で致命的な問題であることが指摘されたり、mixi上で中心人物と称する人物が内情を告発すると共に責任を転嫁する発言を繰り返していたことが発覚するなど、物議をかもしている(現在該当者は退会済み)。
オンライン環境が整備されているゲームならば発売後も修正データ(極端な話丸ごと入れ替えることも可能)を施すことでアフターケアを行い、不具合を直すことはできる。また、ゲームの規模が巨大化し複雑化することで、100%完璧な、ミスの無いプログラムを作ることなど事実上不可能であることも事実である。また、オンラインゲームではよく用いられているが、β版状態のソフトを提供し、逐次ユーザーの声を反映させながら修正し、良いものを作り上げていくという「半永久βテスト」的な運営をするのも一つの手といえる(かのSNS「mixi」ですら、いまだにβの冠が取れていないことをお気づきだろうか?)。
とはいえ、どう考えても「事前チェックをしていないか、していたらこのような状態のものを商品化することは、クオリティチェックの面で問題があると指摘されても否定できない」と断ぜられるレベルの商品を世に有料で送り出すのは問題が無いともいえない。また、発売直後から大量の指摘がされていたにも関わらず、公式見解を出すまでに一か月近い時間がかかるのも、報道体制的に疑問を投げかけざるを得ない。
「さまざまな」事情があることは容易に想像がつくが、それをもってしても免罪符にはなりえない。関係者はありとあらゆる手をこうじて既存ユーザーに報いるべきであろう。
(最終更新:2013/09/14)
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