ゴールドマンサックス社の年間報酬、平均は62万ドル(7300万円)
2006年12月17日 08:45
【Mainichi INTERACTIVE】などが報じたところによると、アメリカの証券大手【ゴールドマン・サックス】社における2006年度決算(2005年12月~2006年11月)で社員への年間報酬が、過去最高額の総額165億ドル(約1兆9500億円)となった。株高の影響で過去最高の収益を上げたためだ。社員一人あたりの平均額は62万ドル(約7300万円)となる。
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元々ウォール街の社員の報酬はニューヨーク全体の平均の5倍ほどにもなるというが、今回のゴールドマンの報酬はその中でも飛びぬけて高い。ただし実績、仕事内容などで報酬は段違いで、管理職クラスで1000万ドル以上(11億8000万円)、最高経営責任者(CEO)らトップの報酬額は2500万ドル(約30億円)にも及ぶという。生涯報酬や6年契約の総合額ではなく、あくまでも1年の報酬・給与とボーナスの合計だ。また、稼ぎ頭のトレーダー(イギリス・ロンドンの欧州本部におけるトップトレーダー)になると、1億ドル(118億円)に達する者もいるという。また、入社1年にも満たない新人社員に対し、10万ドル(1170万円)を超えるボーナスを支給したパターンもあるとのこと。
アメリカやヨーロッパの金融業界では株高や企業買収の仲介による収益、デリバティブ取引などでケタ違いの利益を得ている。また、外資系金融企業では収益の半分をパートナーや従業員で配分するしきたりなので、このような高額の報酬が発生することになった。
サラリーマンの生涯報酬(3億円程度)の何倍を一年で稼いでいるのか、と計算しただけでむなしくなってくる報酬額だが、実績・実力社会のきわみといえる欧米の証券会社ではそれも当然、ということなのだろう。
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