【更新】楽天(4755)、楽天市場のAPIを2007年1月中旬から試験公開へ・多彩なツール開発の可能性が広がる
2006年12月29日 18:30
[産経新聞]によると同社のインタビューに応じた[楽天(4755)]の三木谷浩史社長は12月27日、『楽天市場』の商品情報を他の企業が自由に活用し独自のサービスを展開できるよう、データベースにアクセスするための「API(Application Program Interface)」を試験的に来年1月中旬から公開する予定であることを明らかにした。APIの公開により、楽天市場にアクセスするためのツールが多種多彩に開発され、さまざまな展開が期待できそうだ。
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元記事によると、APIを公開しても実際の販売は楽天市場内で行われるため、楽天の売上にはプラスとなる。また、原則としてAPI及び商品情報の取得は無料で行えるとのこと。三木谷社長は「楽天市場では、1500万もの商品が紹介されており、“楽天経済圏”を形成している。APIの公開で、求心力をさらに高めたい」とコメントし、公開による売上アップに期待を寄せている。また試算として、API公開により取引高が最大で15%増加するというもくろみも立てているという。
ネット通販システムにおけるAPIの公開は、すでに書籍を中心とした「アマゾン・ドットコム(日本ではアマゾン・ジャパン)」が【アマゾンWebサービス】という名称で提供している。このAPIを元に多くのユーザーが提供されたデータを使いこなしてサイト上で展開。また、卓越した技術の持ち主が第三者にもこの恩恵に預かれるよう、ASPサービスや専用ツールを開発し、提供している。
例えば当サイトで利用しているものとしては(当方はプログラム技術がないのでもっぱらASPサービスの利用がメインだが)、
・【Amazon Search】
サイト上にマッチしたアマゾンの商品を紹介するASPサービス。カテゴリの選択も可能。
・【あまとも】
該当商品の価格変動をチェックできる機能付の管理ツール・ASPサービス。メールによるお知らせ機能付。
・[ilbox]
任意カテゴリのトップセラーを表示するPHPプログラム。柔軟性に富んでいる。
などがある。いずれも大変使いやすく、重宝しているものではある。これらはいずれも公開されたAPIで作られている。
当サイトでは商品紹介用プログラムとしては主にアマゾンと楽天市場を用いているのだが、楽天市場では今までAPIが公開されておらず、当然のことながらそれを用いたツール・ASPサービスもなく、正直「アマゾンのような多彩なサービスがほしいな」という要望があった。
今回APIが公開されることが明らかになったわけだが、詳細はまだ楽天側から発表されていない。どのレベルの公開なのかも不明なので、先走るのも軽率だろう。とはいえ、上記サイトをはじめとする各種ツール・ASPサービスの開発陣が楽天市場向けにも同様のサービスを提供してくれることを切に願いたいものだ。
(最終更新:2013/09/02)
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