当サイトでも毎月運用レポートで報告しているが、日本でもっとも利用されている検索エンジンはYahoo! JapanとGoogle。一般的に初心者はYahooを、中級者以降はGoogleを好む傾向がある。その意味では、今回Yahooから発表された検索キーワードランキングは、今年の世間一般における「注目された出来事」をより濃く反映しているともいえよう。

さて検索キーワード総合ランキングでは(検索数は発表されていないが)主な上位のキーワードは次のようになる。

詳細は発表ページで確認して欲しいが、今年の世相やネット界隈の状況が如実に現れており、非常に興味深い。当方でもまた日を改めて、詳細に分析してみる予定だ。

特に総合ランキングにおいては、「mixi」や「2ちゃんねる」「YouTube」など他のコミュニティサービスや「楽天」「Amazon」などのネット通販サイトの名称がキーワードとして使われており、

という、まさに「ポータルサイト的な使われ方」をしている様子が想定できる。Yahoo! Japanにしてみれば、集客戦略は大成功を納めているといえよう。

また【検索トレンド】ではいくつかの例を挙げて、各種検索トレンドについて分析が行われている。特に次世代ゲーム機で二頭扱いされている「Wii」と「PS3」について、それぞれの検索傾向が掲載されているのが興味深い。それによると全般的には「Wii」の方がより多く検索されていることになる。

もっともゲーム機の場合、名称が複数の形で表記される場合が多い。今件でも「Wii」は「ウィー」、「PS3」は「プレイステーション3」「PlayStation3」などでも検索される場合があることを考えると、これらのキーワードもあわせた数字で比較するのが公平といえるだろう。

検索エンジンでの検索傾向は、利用者の思惑がストレートにデーターとして映し出される。今回発表されたデータは、今年を振り返るのに最適なものの一つとして受け止められることだけは間違いない。