小中学校でぜんそくの割合増加中、アトピー発症幼稚園児は3.8%

2006年12月22日 06:30

時節イメージ【Mainichi INTERACTIVE】が報じたところによると、【文部科学省】が12月21日報道向けに発表した2006年学校保健統計調査(速報)において、幼稚園児の3.8%がアトピー性皮膚炎を患っていると表記されていることが明らかになった。また、昨年度に続き幼稚園・小中学校においてぜんそくの子どもの割合が過去最高記録を更新していることも判明した。

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元記事によると今調査は幼稚園から高校(5歳から17歳)までの計7755校から対象者を抽出し、約69万人の発育状態と約335万人の健康状態を調査。今回からははじめてアトピー性皮膚炎を独立項目として調査対象に加えた。

その調査結果では、ぜんそくの割合が幼稚園で前年度比+0.8の2.4%、小学校が+0.5の3.8%、中学校が+0.3の3.0%、高校が変わらずの1.7%となり、中学生以下の学年でいずれもぜんそく持ち割合が増えていることが分かった。

また、肥満傾向児の割合も調査され、こちらは10歳から17歳の各年齢で10%を超えているという。

前世紀の高度成長期と比べれば大気汚染問題は解決しつつあるはずなのにぜんそく持ちが増えているというのは驚くべき値であるし、4%近い幼稚園児がアトピー性皮膚炎に悩んでいるという結果も、厳しい現実を再認識するのには十分な割合といえる。

今回の調査結果からは非常に興味深いデータがいくつも出ていると思われる。数日のうちに文部科学省側でも正式な形で調査結果が報じられることだろう。その際には改めてデータを精査する予定だ。

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