ニフティ(3828)上場、20万6000円で寄り付き。公募比4000円安

2006年12月07日 09:18

株式イメージ【パソコン通信やココログのニフティ、12月7日に上場を決定】でも報じたように、かつてはパソコン通信事業を中心に展開し、現在ではブログサービス「ココログ」をはじめとするインターネットサービス事業を主業務としているニフティ(3828)が本日上場し、公募価格21万円に対し20万6000円の初値で寄り付いた。4000円の公募割れとなる。

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ニフティは1986年に【富士通(6702)】【日商岩井(2768)】が共同出資で「株式エヌ・アイ・エフ」 として設立された後、1991年4月に「ニフティ株式会社」に商号を変更。さらに1999年3月には富士通が日商岩井の所有株式を譲り受け、ニフティを100%子会社化し、同年11月には「ニフティサーブ」と富士通の「InfoWeb」を統合しサービス「@nifty」を開始。2006年で会社設立から20周年を迎えている。

なお今回の上場では公募2万7800株、(富士通による)売り出し4万1700株、オーバーアロットメントによる売り出しが1万400株と設定されている。公募売り出し価格に基づく時価総額は約478億円。東証では新規の一部上場規定を「時価総額500億円以上」と定めているため、ニフティの上場先は東証二部となった。

12月にはニフティ以外にも同業の朝日ネット(3834)、大手としてはダスキン(4665)など、大型上場案件が相次いでいる。上場相場が活性化するという意見がある一方、資金が分散化・あるいは特定銘柄に集中してしまい、各個銘柄のニーズが薄まり、先日から相次いでいる公募割れの状況が加速化するのではないかという懸念もある。ニフティの公募価格が当初の想定価格25万円、20万円から22万円の仮条件設定の中で、上限で決まらなかったのも気になるところではあった。

案の定初値は公募割れする結果となったが、その後初値を底値とし、やや上昇する基調で株価は推移している。

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