2006年ベストセラーは「国家の品格」、227万部のダブルミリオン

2006年12月06日 06:30

書籍イメージ雑誌などの企画販売を行うトーハンは12月5日、2006年におけるベストセラータイトルを発表、『国家の品格』がトップセラーの座についたことを明らかにした(発表ページ)。発行部数は227万部。

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『国家の品格』は藤原正彦氏によるエッセーで、「品格」という言葉は【今年の新語・流行語大賞は「イナバウアー」「品格」】にもあるように今年の新語・流行語大賞にも選ばれている。第二位にはファンタジーな世界観と懸命に生き抜こうとする主人公らの生き様が読む人のハートを捕らえた『ハリー・ポッターと謎のプリンス』が、第三位にはイラストレーターなどの肩書きも持つリリー・フランキー氏の『東京タワー』が入った。

ベスト20のラインアップをみる限り、医療関係では第五位に『病気にならない生き方』が入っているのをはじめ、第二十位に『食品の裏側 みんな大好き食品添加物』が顔を見せるなど、現状に不安を抱いている人が書物で知識を得てその不安を解消したいと考えているようすがうかがえる。またゲーム部門では第五位に『おいでよ どうぶつの森 かんぺきガイドブック』をはじめ、4冊が顔を見せており、それらが対象としているゲームが今年の人気タイトルであったこともうかがわせる。

出版業界からは「本が売れなくなった」「紙媒体は衰退の一途をたどっている」という話をよく聞く。それでも多くの人が毎日のように本に目をとめ、買い求めている。本のラインアップが世情をあらわし、世の中を反映している限り、本が無くなることはないし、ニーズにマッチした本は売れ続けることだろう。

(最終更新:2013/09/15)

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