ミサワホーム九州(1747)、2007年1月29日に上場廃止へ
2006年12月29日 08:10
【福岡証券取引所】は12月28日、先の12月18日から監理ポストに移行していた、住宅大手の【ミサワホームホールディングス(1722)】の連結子会社【ミサワホーム九州(1747)】について、12月29日から整理ポストに移行、2007年1月29日付けで上場を廃止すると発表した(【発表リリース、PDF】)。
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ミサワホーム九州は【ミサワホーム九州(1747)、5年に渡る粉飾決算の疑い・親会社のミサワHDも粉飾扱いか】にもあるように、決算を5年間に渡って粉飾したことが判明。未完成の住宅をすでに完成して顧客に引き渡したと見せかけて、売上を前倒しで計上したというもので、監査法人の目を逃れるためにさまざまな工作をしていた。この粉飾決算により、2004年3月期決算から現在にいたる3年間、連続して債務超過に陥っていたことや、2003・2004年においては実際には(利益がないので商法上配当を出してはいけないにも関わらず)配当を行ったことも明らかにされた。
リリースによるとミサワホーム九州は28日に有価証券報告書の訂正報告書を提出、これにより同社が虚偽記載を行ったことが認められたため、福岡証券取引所としても「上場会社が有価証券報告書等に「虚偽記載」を行い、かつ、その影響が重大であると本所が認めた場合」に該当すると判断。上場廃止を決定したとのこと。
年末最後の取引日である大納会の日が、整理ポストでの取引一日目という、「何の因果で……」と突っ込みたくなるような話だ。実際に行われてきたことを考慮すれば仕方ないのかもしれないが。
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