史上最強のクリスマスプレゼント……1等5000万円の宝くじ1300本・計608億円がスペインのアルマザン村で当選、村はどんちゃん騒ぎに
2006年12月25日 06:30
【ロイター通信】などが報じたところによると、賞金総額が世界最大といわれているスペインの宝くじ【エル・ゴルド(El Gordo)】の抽選が12月22日で行われたが、この宝くじの1等の当選者が田舎町の【アルマザン(Almazan)】で大量に登場したことが明らかになった。村の人口は6000人程度に過ぎないが、1等当選者は実に1300本、獲得賞金総額は3億9000万ユーロ(608億円)に及ぶという。海外メディアではこれを「史上最強のクリスマスプレゼント」と称して報じている。
スポンサードリンク
エル・ゴルド抽選
テレビ中継のようす
アルマザンはスペインの北中部にある小さな町。元々ギャンブルが盛んな場所としても知られている。「エル・ゴルド」は200年近い歴史のある由緒正しい宝くじだが、同時に賞金総額がきわめて高いことでも知られ、今年は総額21億4000万ユーロ(3338億円)にも及んでいる。今では4人のうち3人のスペイン人が購入するほどのメジャーな宝くじ。
当選番号のプレートを掲げて
大騒ぎするアルマザン住民たち。
この「エル・ゴルド」の仕組みはロト形式で、5ケタの番号が一致すれば今回の場合は1等賞金30万ユーロ(4680万円)を手にすることができた。「エル・ゴルド」へのスペインの熱中ぶりは日本以上で、抽選のようすはテレビやラジオで生中継されるほど。
今回アルマザンに大量の「幸福の天使」が舞い降りたのは、12月22日に抽選が行われた当選番号「20297」。「エル・ゴルド」では日本などのロトと違い、一つの窓口では(購入者は番号を選べず)一つか二つの番号の組み合わせしか販売していない。そのため、1等当選番号の大半がアルマザンの売り場で売られたくじに集中することになった。結果として、全体では1800本の1等のうち1300本・608億円分がアルマザンで大量発生することに。
アルマザンの街では言葉どおり「町中大騒ぎ」状態になり、お祭り騒ぎが繰り広げられている。恐らくはこの町始まっていらいの盛り上がりぶりだろう。
ちなみにこの「エル・ゴルド」。その仕組みからか過去にも似たような形で「一極集中当選」という事態が2004年に発生している。その時はソルト村(Sort)にて幸運の大バーゲンが行われたが、195枚の1等の宝くじすべてがその村で発売されたという。ソルトという名前はカタロニア語で「幸運」を表す言葉でもあること、販売された宝くじ売り場の名前が「ゴールデン・ウィッチ(黄金の魔女)」だったことから、当時も大きな話題となった。
日本のロト宝くじではこのようなことはおき得ないが、それにしてもうらやましい話ではある。と、同時に「これだけ大量の住民がいっぺんにお金持ちになったアルマザンの町って今後どうなってしまうのだろう」と少々不安に駆られるのもまた事実。余計なお世話か(笑)。
■関連記事:
【サッカーくじ「toto」で国内最高の5億8415万6640円の当たりくじ】
【宝くじで65億円当選した女性、両親探しのためラオスへ帰国】
【430億円大当たりは食肉処理工場の従業員8人。山分けでも1人26億円】
スポンサードリンク
ツイート