リリースによれば今回の売上記録更新は、クリスマスイブ前の祝日であったために家族連れで客単価が高い客が多かったこと、さらに早朝営業や24時間営業など、営業時間の延長がプラスに働いたとしている。また、期間限定商品の「ハッピーセット」「ピタマック 冬野菜チキン」の販売も貢献したようだ。

ちなみにこの21億5300万円という数字、仮に100円マックですべて占められたと計算すると2153万個、限定販売品の冬野菜ピタマック(280円)なら770万個。セット販売の平均価格を600円と試算しても360万セット。それだけのマック商品が一日で消費されたことになる。

マクドナルド以外はクリスマス前後の注文動向を特に発表していないが、当方がモニタした限りではクリスマスが近づくにつれてブログ上の言及や検索エンジンでの検索キーワードにおいて、「クリスマス」「プレゼント」などの言い回しの他に、「ケンタッキー」「フライドチキン」「ピザ」「注文」などの言葉が急増したのが確認できた。特にクリスマス直前になると【ケンタッキーフライドチキン(9873)】の公式サイトにアクセスが集中し、閲覧しにくくなることもあった。

「ファストフードにクリスマスってどうなの？」という疑問符を投げかける人もいるかもしれない。が、その是非はともかくとして、昨今の傾向としてピザやハンバーガー、フライドチキンなどのファストフードで「インスタントなクリスマスを」と考える人が増えていることは間違いないだろう。