大和証券、本日12月1日にも金融庁から行政処分へ

2006年12月01日 06:30

株式イメージ【Mainichi INTERACTIVE】によると【金融庁】は本日12月1日午後にも、インサイダー取引の疑いを感知しながら顧客の買い付け注文を受けたとし、【大和証券(8601)】に対して行政処分を行うと報じた。インサイダー取引を見逃すことによる証券会社への行政処分は初めて。証券会社へも不正取引への厳格な防止体制の整備をうながすことになる。

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すでに【大和証券(8601)、インサイダー取引の受託で証券取引等監視委員会から処分勧告】でも報じたが、大和証券の姫路支店では新興市場の【フジプレアム(4237)】が2005年10月に株式分割する際、同社役員がインサイダー取引を行う疑いが強いと知りながら、対策をせずに注文を取り次いだ。役員は取引先の他社名義の口座で注文するという「工作」をしたが、姫路支店の課長代理はこの口座が「役員の借名口座であることに気がつきながら」注文を受けたという。

この取引自身については【証券取引等監視委員会、インサイダー取引で上場企業へ初の課徴金】にもあるように、役員自身も「課徴金制度導入後はじめてのケース」として罰せられている。今回の行政処分が下れば、当人も証券会社も「はじめての罰則」・「はじめてコンボ」というありがたくない記録を打ち立てることになるだろう。

(最終更新:2013/08/24)

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