乳酸菌で花粉症を和らげる!? 厚生労働省研究班が一定の効果ありとの調査結果
2006年11月30日 08:00
【asahi.com】によると【厚生労働省の研究班(主任研究者=岡本美孝・千葉大教授)】が、乳酸菌食品を毎日摂取することにより、スギ花粉症を含むアレルギー性鼻炎の症状をある程度緩和する効果が現れるという調査結果を明らかにした。公的機関による研究で「乳酸菌食品がアレルギー性鼻炎に効力あり」としたのは今回が初めて。
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記事によるとこの研究では1日あたり市販のヨーグルトでは100グラム程度に相当する乳酸菌を摂取した場合、花粉症やダニによるアレルギー性鼻炎において、ある程度の改善傾向があらわれたという。
なお研究に用いられたのは死んだ乳酸菌で、生きた乳酸菌では効果が出なかった。また、乳酸菌を摂取しても、花粉症の原因といわれている血中のアレルギーに関わるリンパ球や抗体の量で明確な差は出ていない。岡本氏は「食品だと安価かつ安全に摂取できる利点がある。ただ、薬ではないので、短期間で大きな効果は期待できないようだ」と述べると共に、来季以降も調査を続け、長期間摂取することで体質に何らかの変化が生じるのかどうかも含め、作用を検証したいと話している。
ヨーグルトと花粉症の関係では、「あるある大辞典」をはじめとしてさまざまなテレビ番組や食品メーカーの発表により、症状が減少しうるという話が伝えられている。そのメカニズムはともかく実証実験においてその成果が認められているのなら、花粉症で心を痛めている、もとい鼻と目を「痛めている」人にとっては朗報であるに違いない。
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