造船建造量、過去最高の見通し

2006年11月27日 12:30

造船イメージ[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]は11月27日、海運輸送の需要が高まっていることから、日本の造船メーカーが今年に建造する船の量が、造船業界が好況にわいた1975年を抜いて過去最高になる見通しであると報じた。

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【日本造船工業会】などのデータによれば、日本の造船メーカーが今年9月までに建造した船の量は1391万トン。今後建造予定のを加えると、今年1年間で1830万トンほどになるという。この数字は造船好況だった1975年の1699万トンを抜き、史上最高となる見通しだという。

実際に日本造船工業会の【新造船竣工量の推移】を見ても、1990年から(一時減少している部分もあるが)暫時増加、特に2003年以降は好調な伸びを示していることがわかる。

船の建造が急増している背景には、中国の経済成長に伴い資源の運搬・製品の輸出入に使うコンテナ船の需要が急増しているからとしている。

四方を海に囲まれた日本としては、船の建造能力・技術の蓄積と維持はまさに国運と経済を左右するファクターに他ならない。他国に起因するものであっても、造船業の質と規模を維持できるのであれば、喜ぶべきだろう。これを機会に体質の改善と技術の習得、オンリーワン商品の構築に勤しんでほしいものだ。

ただ同時に、好調だからといって調子に乗って過度な設備投資をしてしまい、中国景気拡大が一段落ついた時に首が回らなくなるようなことだけは注意してほしいものである。

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