東武鉄道、新東京タワーのデザインを発表
2006年11月25日 10:00
【東武鉄道】は11月24日、同社と新東京東京都タワー株式会社が東京都の墨田区に建設を予定している「新東京タワー」について、そのデザインを発表した(【発表リリース、PDF】)。
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東武鉄道などでは約610メートルもの高さにおよぶこの「新東京タワー」の建設を柱とした多機能複合型の開発プロジェクト「Rising East Project」の検討を進めており、今回のデザイン案はその進行の一環となる。今後、関係各所との協議を重ね、最終デザイン案が決まる。
隅田川から新東京タワーを望むの図
リリースによると新タワーの建設にあたり、
「地域とともに活力あるまちづくりに貢献」
「時空を超えたランドスケープの創造」
「防災面での安全・安心の提供」
という、スケールの大きな基本コンセプトを掲げており、今回のデザインもそれに沿ったもの、としている。具体的には日本の古来の建造技術などを想像させるようなおもむきを持たせるなど、
・時空を超えた都市景観の創造:日本の伝統美と近未来的デザインの融合
・まちの活性化への起爆剤:賑わいと親しみを感じる3つのゲートと2つの展望台
・都市防災「安全と安心」への貢献:日本古来の建築「五重塔」に通じる新たな構造システム
という、デザインコンセプトを掲げている。特に形状については、日本刀や日本の伝統的建築物に見られるゆるやかな曲線「そり」「むくみ」を意識したものとなっている。また地上350メートル部分に大きな展望空間を用意し、450メートルの空中回廊とあわせ、2つの展望施設を設置する予定。
新東京タワーは地上デジタル放送向けの電波塔として東武鉄道が約500億円を投じて建設するもので、自立型の電波塔では610メートルという高さは世界一となる予定。2008年に着工し2011年に完成・開業する。
東京タワーは日本の技術と経済復興のシンボルとして多くの人の精神的な支えにもなり、誇りとして存在してきた。新東京タワーが21世紀における、東京タワーの役割をバトンタッチされて受け継げる立場になれるよう、素晴らしい建造物として完成してほしいものだ。
※画像は東武鉄道・新東京タワー提供
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