【更新】健全な食生活が必要不可欠だが……「食育白書」で警鐘
2006年11月25日 12:45
[YOMIURI ONLINE]によると政府は11月24日の閣議で「食育白書」を決定、バランスが取れた規則正しい食事や、家族団らんの食事という「健全な食生活」が失われつつあると警鐘を鳴らし、食事の重要性を強調した。
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元記事によると白書では
・家族そろって夕食を採る割合……25.9%(1976年の36.5%からの低下)
・朝食を食べない子ども……小学5年で19.7%、中学2年で25.1%
朝食を食べないと疲れやいらいらを感じやすい、食べるとペーパーテストの得点が高い傾向
などが指摘され、その上で2010年までに「朝食を食べない児童の割合をゼロにする」「朝食を食べない20歳代男性の割合を30%超から15%にする」などを目標としている。そのため、食育推進策として「早寝早起き朝ごはん」国民運動の展開が行われる。
また白書ではカロリーベースの日本の食料自給率が近年は約40%となり、先進国の中で最低水準になったとし、食料の自給率の低下にも懸念を呈している。さらに最近では脂質の過剰摂取や野菜不足など、栄養のかたよりが見られるという指摘もあるとのこと。
「食育白書」は2005年7月の食育基本法に基づいて取りまとめられたもので、アマゾンのデータではすでに当記事サイドに掲載している2005年度版が発売中。今回取りまとめられた最新データは、官公庁関連の資料や出版物を発行する[時事画報社]から11月下旬に発売される予定。今後毎年刊行される予定とのこと。
食生活や食事の本当の豊かさを考える上で欠かせない「食育」という考え方。もっとも身近で、もっとも知らないことが多いかもしれない「食育」について学ぶ際に、「食育白書」はもっとも適した教科書になるのかもしれない。
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