オーストリア、自国名を「オーストリー」と呼ぶように要請

2006年11月15日 12:30

「オーストリー」国旗イメージ【オーストリー(オーストリア)大使館商務部の公式サイト】によると、同国大使館では日本国内における同国の呼び名について、Osterreichの日本語表音表記を従来の「オーストリア」から「オーストリー」に変更することを明らかにした(【発表リリース、PDF】)。

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「オーストラリア」から「オーストリー」へリリースによると今回呼び名を「オーストリー」に変更したのは、南半球に位置する「オーストラリア」と「オーストリア」が常に混同されていたため。オーストリアではこの違いを明確にするために調査をしたところ、現在のハンガリー共和国が「ホンガリー」と呼ばれていたころ(19世紀から1945年)、国名をあらわす「Osterreich」が「オウストリ」と表記されていたことが分かった。また当時の文献・地理誌「萬國地名往来」にも「ヲウストリ」と表記されるなど、過去においては「オーストリア」よりも「オウストリ」と語尾の「ア」が入らないような発音がされ、紹介されている。

そこでオーストリア側では発音と表記を考慮して長音の「ー」を入れ、国名の呼称を「オーストリー」と変更することにした。これで「オーストラリア」との違いを明確にするという。

オーストリア(オーストリー)大使館では今回の変更で「より多くのオーストリー及び日本の機関、企業、個人の方にこの新しい表記を使用していただくことにより、 『オーストリー』の名が広く速やかに浸透していくことと存じます」と語っている。

表記と発音の違いの逸話としては、元アメリカ大統領のロナルド・レーガン(Ronald Wilson Reagan)氏が当初日本国内で「リーガン」とも言われていたことに対し、同氏が就任後に財務長官に任命したドナルド・リーガン(Donald Thomas Regan)氏とごちゃごちゃになることを避けるため、「レーガン」と呼ぶようになったことが知られている。

また、国名の変更では最近(というほどではないものの)政権の変更でビルマがミャンマーに代わり、「ビルマの竪琴はミャンマーの竪琴になるのか?」という話があったとも無かったとも聞く。

ともあれ今後は、「オーストリア」は「オーストリー」と呼んでほしいと当国が要請している以上、マスコミも公的機関もこの呼び名を使うことになるのだろう。

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