米国産輸入牛肉に想定外牛肉混入、ただし特定危険部位にあらず

2006年11月09日 07:30

牛イメージ【厚生労働省】の発表によると10月30日に輸入業者から動物検疫所大阪出張所に対して、大阪港に到着した貨物の中に、「特定危険部位ではないが」アメリカの農務省発行の衛生証明書に記載されていない胸腺の肉が1箱含まれていたとの報告があった。スイフト社からの冷凍牛肉・冷蔵舌760箱の中の1箱。厚生労働省などではこれを受けて、スイフト社からの輸入手続を当面保留すると発表した(【発表リリース】)。

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リリースによると今回発見されたのは衛生証明書に記載されていないというだけで、特定危険部位でもなく、20か月齢以下の牛に由来するもの。適格品リストに掲載すれば他の牛肉同様輸入可能な品目。今件では「間違って日本向け貨物と共に出荷されたもの」という説明がアメリカから行われている。

農林水産省などではアメリカ側の対日輸出プログラムの実施状況を検証する期間であることを踏まえ、米国側による詳細な調査と再発防止措置の実施を求めるとともに、現地調査により実施状況を確認することとし、念のために当面の間、スイフト社からの輸入手続を行わないこととした。

速報が各メディアから報じられた時には、また危険部位混入・輸入停止になるのか、という騒ぎになった。が、今回は梱包済み荷物の手続き上のミスということもあり、梱包された内容物自身も問題となる部位ではないことから、上記措置に留まるようだ。前回の輸入禁止措置のような状況のように「加工の過程で危険部位が容易に入る状況」でないのは幸いだが、今後はより一層の注意深さをもって対処してほしいものだ。

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