中国、割りばしに輸出関税、日本国内の価格さらに上昇か
2006年11月01日 12:30
[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]が報じたところによると中国は11月1日から110品目の輸出品に関し、輸出関税をかけることになった。この中に日本が需要の大部分を依存している割りばしも含まれており、先日から懸念されている日本国内での割りばしの高騰化がさらに推し進められる可能性がある。
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元記事によると中国が関税をかけるのはエネルギーや資源の輸出量を抑えるためであり、原油や木材製品、金属類などあわせて110品目。原油には5%、割りばしなどの木材製品には10%、ニッケル・タングステンなどの金属類には15%となる。
割りばしについて日本は消費量の9割以上の250億膳を中国から輸入しており、今回の関税制度導入で、割りばしの値段がさらに上がる可能性が高い。割りばし業界の会社で構成されている【日本割箸輸入協会】でも、今後日本国内で割りばしの値段が上がる可能性が高いとコメントしているという。
今回の輸出関税の設定は、中国国内の環境汚染の進展や、経済成長で消費が急増しているため国内消費を優先したいという狙いがある。アメリカが多くの石油を産出しながらも国全体としては石油輸入国であるのと同じように、中国も経済成長と共に単なる資源輸出国から、資源輸入国への道を歩みつつあるのかもしれない。
今後中国産の割りばしの値が上がることこそあれ、下がることは想定しにくい。先の記事(下記参考)にもあるように、今後コンビニやお弁当屋などでの割りばしの取り扱われ方も変化するようになるだろう。また、国産の割りばしをどうにかしてコストダウンし、採算的に使えるようにする工夫が進められるかもしれない。
■関連記事:
【ミニストップ(9946)、割りばしの一部有料化スタート】
【中国産割りばしの大幅な値上げでコンビニでの有料化を朝日新聞が示唆】
(最終更新:2013/08/25)
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