NTTドコモ(9437)と楽天(4755)、「楽天オークション」でSNSを組み込んだ新サービス開始へ
2006年11月14日 07:30
【NTTドコモ(9437)】と[楽天(4755)]は11月13日、匿名エスクロー(「楽天あんしん取引」)に対応した『楽天オークション』サービスについて、パソコン版を11月13日から、iモード版を11月20日からスタートすると発表した。さらにドコモ側ではiモード版にSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の「オクトモ」を提供し、「楽天オークション」での機能をサポートする(【発表リリース】)。
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これまでネット上でオークションを利用して商品を取引するのにあたっては、送り主と受取人が名前と住所を明示して、商品と代金をやり取りする必要があった。「トラブルが怖い」「個人情報を開示したくない」というニーズも高まる。そこで今回の新サービスでは、【日本郵政公社】の配送を使い、楽天が【三井住友銀行(8316)】に設けるオークション専用口座に受取人が代金を(現金あるいはカードで)支払うことで、送り主と受取人が匿名でやり取りができるという仕組み「楽天あんしん取引」を構築した。
これまでのオークションと匿名エクスローサービス
さらにSNSの「オクトモ」では、ケータイによるオークション・コミュニティを提供。趣味や趣向の合う「オク友」ことオークションを通じて知り合えるオークションユーザーとの情報交換や取引が可能となる。
従来楽天ではネットオークションを「楽天フリマ」として展開していたが、11月24日をもってサービスをこの「楽天オークション」に移行することになる。さらに楽天の最大のバックボーンである「楽天市場」(出店店舗数・約1万8000店舗)の出店者が開催する「楽天スーパーオークション」も内包するため、出品アイテムのバリエーションはきわめて豊富になる。
【デシモノに埋もれる日々】でも指摘されているように、今や商品のネットオークションといえば日本国内では【ヤフーオークション】で決まり、という決まりが一般的な考えになりつつあるのは事実。今回ドコモと楽天が手を組んでそれぞれの利点を活かし、ヤフーオークションでも指摘されていた弱点を克服できる期待が持てるような「楽天オークション」の展開を開始したことになる。もちろんヤフーオークションでもこれに対抗して、さまざまな追加機能を提案してくるだろう。現状の「一社寡占体制」がどこまで突き崩せるのか注目したいところだ。
(最終更新:2013/09/02)
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