【更新】健康状態にマッチした温泉を紹介する「温泉郷.net」でカルテ式提案システムスタート

2006年11月03日 07:30

「温泉郷.net」イメージ[YOMIURI ONLINE]によると、温泉の効用をうまく活用する形のネットサービス【温泉郷.net】でカルテ式のサービスがスタートし、好評を博している。持病や普段の健康状態などを入力すると、そのデータを元に病状の改善にふさわしい食事や運動など滞在中の過ごし方の助言と共に、医師オススメの温泉宿を無料で紹介するというものだ。

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この「温泉郷.net」は経済産業省所管の社団法人で、温泉による健康増進・地域活性化策を研究している民間活力開発機構が開設したもの。同サイトではすでに、行きたい地域や条件、療養のための簡易条件を元に温泉療法を検索し、適切な温泉宿を探すという検索サービスを行っている。

今回新たにはじまったのは「民活温泉療養学カルテ」システム。身長、体重などを入力し、「ストレス」「呼吸器が弱い」といった健康上の気になる点や、寝つきの良さ、飲酒の有無などの生活習慣に関する問いに答えるなど、病院でのカルテ記入の感覚でデータを入力する。そのうえで、症状にあった食事、医師との連携などを希望するかを選ぶと、それら「カルテデータ」を元に、適切な泉質、入浴法、食事・運動のポイントが表示され、温泉療養の宿まで紹介される。選び出された温泉宿についてサイトの画面から直接メールでたずねることもでき、個々の旅館から回答のメールが届く仕組み。

利用料は基本的に無料。登録した旅館から事務費用を受け取って運用される仕組みで、すでに500を超える温泉旅客が登録している。今回始まった「民活温泉療養学カルテ」はアクセスが集中して接続に時間がかかっているようで、お詫びのリリースも配信されているほど。

普段の生活習慣など健康に関するデータを自己分析して入力
普段の生活習慣など健康に関するデータを自己分析して入力
さらに旅行したい温泉そのものの希望も入力する
さらに旅行したい温泉そのものの希望も入力する
各種データを入力すると、現状にマッチした温泉が紹介される。サービスもカテゴライズ化され、さらに温泉宿に直接問い合わせも可能
各種データを入力すると、現状にマッチした温泉が紹介される。サービスもカテゴライズ化され、さらに温泉宿に直接問い合わせも可能

試しに検索してみたが、行き先の区域も指定できるし健康管理のアドバイスも決め細やかなのがありがたい。温泉もあわせた旅行先に関する検索・アドバイスサイトはこれまでにいくつも先行して運営されているものがあるが、「温泉郷.net」のカルテ式提案システムでは、さまざまな健康管理をその道のプロである温泉療養の医師・研究者が監修したデータベースによって提案されるあたり、既存サイトには無い魅力が盛り込まれているといえよう。

温泉を利用したい、と積極的に考える機会がそうあるわけではないが、仮にそのようなニーズが生じた場合(例えば両親に温泉旅行をプレゼントするような機会)、利用してみると喜ばれるに違いない。

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