NEC(6701)、デジカメの画質を4倍に跳ね上げる技術「超解像度技術」を開発

2006年11月16日 06:30

デジカメイメージ【NEC(6701)】とそのグループ会社は11月15日、連写された複数枚の画像データを組み合わせることで、カメラ本体の分解能を超えた高解像度の画像を作り上げる「超解像技術」を活用したプロジェクトをスタートした。この技術を使えば、有効画素数が100万画素のデジタルカメラでも400万画素以上の解像度を有する画像を生成できるという。一般のデジカメと比べると解像度が低い携帯電話で撮影された画像を、自動補正してきめ細かく表示することが可能になり、ケータイ分野での活用が期待されている(【発表リリース】)。

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同社では今後この「超解像技術」を用いたモジュールを各社に提供して使ってもらうのをはじめ、特定用途向けICの開発と提供、さらには同社が販売しているセキュリティシステムへの導入も予定している。

今回の「超解像度技術」では、動く対象と動かない対象を自動的に分離しデータの補正を行うことで、これまでは不可能だった「撮影中に動く物体の解像度を高める」ことに成功している。この技術は特に防犯カメラなどのセキュリティシステムで活用されることだろう。

具体的にどのレベルの実用度があるのかは今後民生品として技術が導入された商品を見てみるなり、実際のサンプル動画が掲載されないことには判別できないが、「100万画素のデジカメで400万画素以上の解像度」という説明は非常に魅力的といえる。携帯電話のデジカメは現在のところ100万画素から200万画素が主流だが、この技術が導入されているもので撮影すれば、一般のデジカメの主流である400万画素クラスの画像を撮れることになるからだ。

また、この技術は「ケータイのみ」というわけではないので、一般の「400万画素クラスのデジカメ」への搭載も期待できる。単純計算なら400万画素×3=1200万画素で、ごく普通のデジカメが業務用デジカメにあるような1000万画素クラスの画像を期待できることになる。

にわかに信じがたい話ではあるが、どの程度実用性があるのか、今後のNECの展開に大いに期待したいところだ。

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