アメリカeベイ、プレステ3とWiiの発売前取引を制限
2006年11月17日 06:30
【ブルームバーグ】が報じたところによると、アメリカでインターネットオークション最大手の【eベイ】は今年の年末商戦で話題を集めている、家庭用ゲーム機の新機種プレイステーション3(PS3)とWiiの両者について、正式発売前の熱途上での売買を制限する措置をとったことを明らかにした。商品販売前の「引き換え予約権」のやり取りで雑多な問題が発生しないための措置と思われる。
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記事によるとeベイでは、アメリカで11月17日に発売されるPS3の売却について売り手の制限をしていることを明らかにした。19日発売のWiiについてもすでに同様の措置をとっているという。これらの機種について売り手はeベイでの口座1つにつき、それぞれの機種ごとに1台ずつしか売りに出せない。eベイでの登録には発注票の写真と購入後30日以内に買い手に渡す保証を添付する必要があるため、今回の措置により特定個人・法人が大量のPS3やWiiを発売前に売りに出すことは難しくなる。
eベイ側ではこの措置について「これらの製品は需要が高く、供給が足りない」「価格が高騰すると予測される」と述べ、市場そのものをかき回すようなことにならないよう、今回の措置をとったことをうかがわせた。
eベイではすでにPS3が1100台以上、Wiiが2100台以上、「製品発売前の権利」の取引が行われている。それぞれが定価の倍以上の値がつけられているなど、eベイ側が問題視する理由も分かる気がする。
現在「Wii」で検索すると2000件以上、「PS3」で検索すると3000件以上もの商品が出品されているのが分かる。
eベイでPS3と入力して検索。定価の倍以上の価格がついている
買い手がついているものでは、PS3(60GB)は最高価格が2669.69ドル(約32万円)(定価は599ドル)、Wiiは600ドル前後(定価は250ドル)で取引されている。ちなみにWiiの方が「本体とソフトのセット」という販売スタイルが多いようだ。
なおこの規制はそれぞれの製品の正式発売と共に解除されるという。
日本ではPS3の発売後、数千にも及ぶ商品がオークションに売りに出され、初期出荷台数の10万台(8万台という話も)の1割近くが最初から転売目的で買われたのではないかとする話もある。ゲーム機に関するオークション事情は日本もアメリカも変わらない、というところだろうか。
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