イギリスでジャンクフードのテレビCMを2007年1月から規制
2006年11月21日 12:30
【イギリス情報通信庁(オフコム、Office of Communications)】は11月17日、2007年1月末から脂肪分や塩分、糖分の高い食品のテレビCMを禁じると発表した(【発表リリース、英語】)。対象は16歳以下の子どもを対象にしたテレビ番組(【参照:NIKKEi NeT】)。
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リリースなどによるとイギリスでは対象となる年齢層の8.4%にあたる100万人が肥満に該当し、アメリカ同様社会問題になっている。オフコムではテレビCMが子どもの食生活における好みに大きな影響を与えていると判断し、今回の措置を発動することになった。
規制の対象となるのは子供向け番組のほか、16歳以下の視聴者の割合が高い音楽番組やゲームショー。CATVや衛星放送の子ども番組専用チャンネルの場合では、ジャンクフードは全面禁止となるという。
リリースによるとテレビ番組以外でも、小学校の生徒を対象にしたいような漫画やプレゼント用品などにおいて、ジャンクフードの広告を禁止し、また子どもがそういう広告や商品に注目しないよう、ジャンクフードなどに有名人や漫画のキャラクタを使うことを禁止するとしている。
なおオフコムではこの規制によって、放送業界が最大で1年間あたり3900万ポンド(87億円)から2300万ポンド(51億円)の影響を受けると見積もっている。特に子ども向け番組が中心のケーブルや衛星テレビ局では最大収入の15%を失う可能性があると見ている。
この規制の度合いはまるで、欧米などで先行しているたばこに関するメディア規制のようでもある。「たかが食べ物で」と思う人もいるかもしれないが、逆に考えればそれだけ欧米ではジャンクフードと肥満に関する問題が深刻化しているということだろう。
日本ではどうだろうか?
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(最終更新:2013/08/24)
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