作ったCGが軽快なBGMと共に踊りだす! 不思議でユカイな面白ウェブサービス「PICTAPS」
2006年11月24日 06:30
読者様からの投稿ネタを一つ。フリーデザイナーの城戸雅行氏のサイト【ROXIK】内で行われている遊び……というかサービスなのだが、軽快さと興味深さに思わず見ほれてしまった。【PICTAPS】というものなのだが、ユーザーが設定したCGが軽快な音楽と共に踊りだすというもの。見ているだけでも楽しくなってくる。
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この「PICTAPS」、XMLを使っているようなのだが、動きの速さと動いている対象物の大きさの割にはきわめてスムースに、きれいに動く。記事の上では静止画しか掲載できないのが残念なくらい。ペーパードール形式のCGがさくさく動くものとしてはかつて『パラッパラッパー』がヒットセラーとなり多くの人に受け入れられたのが記憶に新しい。まさにあんな感じのキャラクタが、自分で作成でき、それが動き出す。
CGの作成もそれほど難しくない。上手に、格好よく動いているように見せるにはそれなりの経験とノウハウ(関節部分の設定をうまくしないとぎこちない動きをするとか)が必要になるが、たいてい絵心がそれなりにあればステキなものができる。極端な話、絵心すらなくとも「自分の描いた絵が踊りだす」という、おとぎの国のような情景を再現することができる。
PICTAPS作成画面。ちょっとしたツールしかないが、むしろ絵そのものよりも関節の設定などに注意をしないと動きがぎくしゃくする。トライアンドエラーが必要だろう
この「PICTAPS」の面白い点は「誰もが簡単に、描いた絵を躍らせる」だけではない。完成した「踊る人形」たちはサーバ上にデータとして保全され、それぞれ固有のIDが与えられる。そしてそのIDさえたどれば、誰でも簡単に閲覧できるし、第三者に披露ができるのだ。実際、サービスを立ち上げると直近の新しい投稿作品がランダムで表示される。
絵に関するスキルがある人はもちろんだが、そうでない人も楽しめるだろう。ましてや子どもたちがこのようなサービスをみつけたら、大喜びで自由気ままに自分の絵を描き、その絵が動き出すさまを見て想像力をときめかせてくれることだろう。
PICTAPSサンプルの一例。マイケルジャ○ソンみたいなキャラクタが軽快な腰振り(笑)で踊りだす。周囲に同じキャラクタが山ほど踊っているあたり、まるで某スリラーのプロモーションビデオのようですらある(【参照データ】)
また、「投稿データをお互い見せ合う」というCGM(Consumer Generated Media、利用者側が書き込みなどでコンテンツを提供して新たな価値を生み出していくタイプのメディア)的な仕組みは、【YouTube】に代表されるような動画投稿サイトに似た面白さと魅力がある。何より敷居が低いのが嬉しい。
技術と努力さえあれば、誰でもこのような素晴らしいサービスを多くの人に提供することができる。インターネットのサービスのよいところを見せてもらったような感じだ。
現在確認した段階でも、すでに6万件以上ものデータが登録されている。落書きやためし書きのようなものもあるが、その一方で「これはすごい!」と驚かされるような素晴らしいものも多く見受けられる。今後ますます色々な才能がこの「PICTAPS」上で花開くことだろう。
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