CBS、動画投稿サイトYouTubeでの番組視聴は1か月で3000万回。テレビ視聴者数も増加する相乗効果

2006年11月30日 12:30

インターネットイメージ【NIKKEi NeT】が報じたところによると、動画投稿サイト【Youtube】にプロモーションビデオなどの自社コンテンツを投稿する放送局をはじめとするメディアが増えているが、そのうちの一社である【アメリカ・CBS】は11月21日、YouTube下で配信している自社コンテンツ「CBS Brand Channel」の視聴状況について発表した(【発表リリース】)。それによるとスタートしてから一か月間の視聴回数は合計2920万回、1日あたり85万7000回におよび、テレビ放送そのものの視聴者数も増えるという相乗効果を生み出したとのこと。

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すでに【アメリカのワーナー、著作権付映像のYoutubeへの第三者による投稿を容認】などでも報じたように、欧米のテレビ局では自社コンテンツの一部や宣伝用動画を積極的に動画投稿サイトに掲載して宣伝媒体として利用している。リリースなどによると、CBSが公開した動画のいくつかはYouTubeの視聴回数で上位にランクインし、視聴者数も2万人を超えたという。

さらにテレビ局側が望んでいる宣伝効果も調査結果として明らかなものになったようで、動画を公開してから視聴者数が増加したという具体的な数字も出たとのこと。例えば「Late Show with David Letterman」は20万人増(CBS Brand Channel開始前に比べ5%増)、「The Late Late Show with Craig Ferguson」は10万人増(同7%増)という結果が出ている。タイアップ企画や各種パブリシティにかかる手間や予算と比べたらほんのわずかな労力で、これだけの成果を生み出したのなら、注目されないはずがないだろう。

「動画投稿サイトとは対立すべきだ」「公開しても損するばかりでプロモーションの効果などたかが知れている」と喧伝したり反発する傾向が日本では強い。影響力の大きさに既存メディアがそれだけ危機感を抱いているのも一因だが、今回海外大手のCBSが具体的な効果を数字で提示したことで、日本国内の動向にどのような影響が生じるのか、注意深く見守りたいところだ。

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