ソフトバンク(9984)のボーダ買収資金調達先から、ゴールドマン・サックスが手を引くとの報道、1兆4500億円の調達に陰り

2006年11月24日 12:30

株式イメージ【フィナンシャルタイムズ】が現地時間の11月22日夜半に報じたところによると、大手投資会社の【ゴールドマン・サックス】は[ソフトバンク(9984)]が携帯電話会社のボーダフォンを買収する際のLBOで生じる必要資金の調達先のひとつとして手を挙げていたが、これをキャンセルすると報じた。ゴールドマンが加入していた資金調達のシンジケートにおける調達額は総計で1兆4500億円(124億ドル)に及ぶ。(【調達先指定の時のリリース】)

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元記事ではキャンセルの理由を、日本の携帯市場における不安要因が増加したためとしている。また今回の動きでソフトバンクの資金調達に関して、既存の他の調達先との調整に新たな問題が生じる可能性をアナリストが示唆していることも指摘している。

記事によるとゴールドマンサックスでは「we will never do business with Softbank again」(ソフトバンクとは二度と一緒に仕事をすることはないだろう)と言及しているという。一方ソフトバンクでは、ゴールドマン・サックスのキャンセルで生じた不足するLBOの際の資金については、既存の借り入れ口であるドイツ銀行やシティバンク、みずほ銀行から調達するとしている。

ゴールドマン・サックスが手を引いた理由については特に記事では言及されておらず、また同社のサイトでも公式見解が記載されていないものの、記事内ではソフトバンクがナンバーポータビリティのスタート前後でさまざまな「問題」を引き起こしたことや、先日の子会社の修正申告のこと(【発表リリース】)をコメントしており、これらの「不誠実と思われる」行動がゴールドマン側が手を引いた一因になったものではないかという示唆がうかがえる。

なお今件についてソフトバンク、ゴールドマン・サックス双方から正式なコメントはまだ出されていない。

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