オリコン(4800)がパソコン向け音楽配信事業から撤退
2006年11月03日 07:30
各種ランキングデータの収集や配信を行う【オリコン(4800)】では11月1日、同社が配信するランキングポータルサイト【ORICON STYLE】内における、パソコン向け音楽配信事業を11月末日で終了すると発表した(【発表リリース、PDF】)。採算ベースの問題と収益構造の変化によるもの。
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リリースによると同社では昨年3月から「ORICON STYLE」上でパソコン向け音楽配信サービスを行っているが、マーケットの拡大が見込まれず、現在自社配信によって月2500万円ほどの営業利益ベースでの赤字を計上している。「WEBメディア事業という新しいビジネスモデルの確立と収益基盤の構築」が出来たのも推測できるため、配信そのものは続けるものの「自社で」の配信は取りやめ、パソコン向け音楽配信については「配信サービスを行っている事業者サイトへユーザーを誘導するアフィリエイトビジネスへ移行する」こととした。
今回の決定により「ORICON STYLE」における自社配信は、携帯電話向けの「着メロ」「着うた」「着うたフル」のみとなる。
オリコングループでは10月から「ORICON STYLE」において、「エステティックサロン」「人材派遣会社」「英会話スクール」「結婚情報サービス会社」の4ジャンルで顧客満足度ランキングを作成。ランキング結果に合わせたアフィリエイト型広告を行う「CSランキング連動型広告」を実施している。今後ジャンルの特性などをかんがみつつ収益モデルを再構築しながら、「人材紹介」「サプリメント・ダイエット食品」「クレジットカード」「ネット証券」「自動車保険」「結婚式場」「結婚式プロデュース」「家庭教師」などの新ジャンルの運用も開始することになる。
料金比較サイトやポータルサイトなどにも見られるように、ユーザーへの便宜性やニーズへの対応に考慮していくと、大体どのサイトも同じような「正解」に行き着くことになる。正解はひとつとは限らないが、多かれ少なかれ共通点が見られるのは当然至極といえよう。オリコンではデータの収集とその展開に関しては長年の経験と実績を持っているだけに、今後どのようなサイトとして形作られていくのか、興味深いところではある。
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