田辺製薬(4508)、2007年3月までにジェネリック事業の基本方針を決定へ

2006年11月08日 06:30

時節イメージ【薬事日報】が報じたところによると、【田辺製薬(4508)】の葉山夏樹社長は11月6日に開かれた2007年3月期中間決算説明会で、2007年3月までにジェネリック事業の基本方針を決定する予定であることを明らかにした。

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すでに【田辺製薬(4508)、後発医薬品への参入を検討へ】でも報じているように、田辺製薬ではジェネリック(後発医薬品)事業への参入を決定している。現在はプロジェクトチームが既存のジェネリック会社との提携も選択肢とした参入形態のあり方や、取り扱い品目などについて検討を重ねている段階。つまり「事前調査」の状況にある。

後発医薬品(ジェネリック医薬品)とは特許が切れた医薬品と同じ成分を使うもので、先発医薬品と比べて価格が安いというメリットがある。医療費を抑えたい国としても普及を促進しており、利用者からも価格面での長所から好まれている。その一方、製法やサポートの面で、先発医薬品と効き目が違うのでは、安心して使えるのか、という疑問・不安点も多い。

葉山社長は「ジェネリック事業は事業機会のチャンスとして捉え、相当慎重に進めている。現在の田辺の製品と同等の品質を如何に担保するかが議論の大きなポイントになっている」とコメントしたという。まさに葉山社長がコメントした内容に、現在のジェネリック医薬品の問題が集約されているといえよう。

田辺製薬が同社既存の先発医薬品と同等の質・サポート体制でジェネリック医薬品を提供するようにでもなれば、ウィークポイントの多くが解消されるに違いない。


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(最終更新:2013/08/25)

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