2008年のジェネリック医薬品市場は2500億円へ、8.8%の成長
2006年11月18日 10:00
【富士経済】は11月17日、ジェネリック医薬品(後発医薬品)の市場調査結果を発表した。それによると2008年のジェネリック医薬品市場規模は2006年の見込み2305億円から8.8%の成長が見込まれ2508億円に達する見通しであることが明らかになった(【発表リリース】)。
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リリースによると同時期の医療用医薬品市場全体が5兆7477億円から5兆3571億円へと6.8%減じるのに対しジェネリック医薬品が伸びることで、医薬品全体に占めるジェネリック医薬品の構成比率は4.0%から4.7%に拡大すると見込まれている。またジェネリック医薬品について「糖尿病治療剤」「統合失調症治療剤」「抗癌剤」の3分野を注目領域とし、今後市場拡大に大きな影響を及ぼすと見ている。さらに抗生物質系の医薬品の伸びが期待されている。
一方、「全規格収載」(ジェネリック医薬品に、先発医薬品と同じ規格をそろえるようにという措置)に対応できない企業の中には製造販売を終了するケースも出ており、今後単に成長するのではなく、再編をしつつ市場が成長するものと思われる。他にも外資系企業の参入が、日本企業にとって脅威となる可能性もリリースでは指摘されている。
利用者からしてみれば、薬は先発だろうとジェネリックだろうと「安くて安心」が(ぜいたくではあるが)望みうるベストなもの。自分の身体をあずける以上、単に安いだけで安全性に問題があるようなものには市場原理に従って御退場願い、真に安心して利用できるものだけが普及してほしいものだ。
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