ソフトバンクグループの「月刊少年ブラッド」、今月号で紙媒体としては休刊、Webに移行
2006年10月12日 12:30
【月刊少年ブラッドの公式サイト】によると、[ソフトバンク(9984)]グループの一企業でオンラインエンターテインメント事業を展開する【モビーダ・エンターテインメント】から発刊されていた月刊コミック誌が10月12日発売の11月号で雑誌媒体としては休刊し、Webコミックに完全移行することが明らかになった。
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「月刊少年ブラッド」は「熱血冒険てんこもり!!」をコンセプトとするコミック誌で、紙媒体だけでなく携帯とウェブをあわせた3メディアによる展開を行う、マルチメディア的展開を創刊時から行っていた。その理由として「より読者との接点を増やし広く漫画の魅力を伝えていく」といった考えがあったという。また、定価を290円と月刊誌にしては安めにおさえることで、普及スピードを速める狙いもあった。
イメージ的には【スクウェア・エニックス(9684)】によるゲームと漫画の領域をカバーした【ガンガン】や、メディアワークスの【電撃大王】などに近いものがあったが、ホームラン級の作品を輩出することが難しく、4月12日の創刊号発売から半年での休刊と相成った。
今後紙媒体としての「ブラッド」は無くなるものの、これまで通り携帯電話版とサイト版は運営が行われ、12月からは「すべての漫画が無料で楽しめるWeb発信の新王道コミック」として生まれ変わるという。
ソフトバンク系列会社のウェブ上のコミック展開といえば、かつての「SoftBank Games」(現【IT media +D Games】)絡みで紙媒体誌との連載企画やオリジナル連載漫画がウェブ上で公開されていた(一部は単行本化もされている)。今回は元々の雑誌がそのままスライドする形でウェブコミック化されるということだが、どのような表示形式になるのか、収支モデルは、ウェブならではの「しくみ」は、など気になるところも多い。
紙媒体の休刊は残念だが、今後新しい装いのもと、「ウェブでしかできない」機能も充実して楽しませてほしいものだ。
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