携帯電話でのWeb利用率、アメリカは19%・ヨーロッパでは29%
2006年10月25日 06:30
【IT Media】によると携帯電話からWebを利用する割合はヨーロッパ5か国(フランス・ドイツ・イタリア・スペイン・イギリス)の方がアメリカよりも高いことが明らかになった。アメリカの調査会社【comScore Networks】が発表した【発表リリース、英語】。
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詳細はおおもとのリリース及び参照元にもある通りだが、ネットユーザーのうち携帯電話を使って常日頃からWebにアクセスしているのはヨーロッパが1/3近い29%なのに対し、アメリカでは19%と少なめだった。また、世界的ブランドとして知られているNokiaのシェアもヨーロッパでは高く、アメリカでは低いことがうかがえる。
また、携帯からアクセスするWebサイトの利用傾向も国ごとに大きく異なるのが興味深い。アメリカではヤフーやグーグルなどのポータルサイトへの人気がもっとも高く74%を占めているのに、ヨーロッパでは最高のイタリアですら34%でしかない。ヨーロッパでは各国それぞれが特異的な人気サイトへの傾向を示しており、携帯文化の多様性がかいまみえる。一方でアメリカでポータルサイトへの人気度がここまで高いのは、「面倒だから全部ポータルから探してしまおう」という合理性や割り切りからくるものだろうか。
Web利用について原文では「Accessing Web」と表記されており、これが日本における「キャリア提供による公式サイト」を含むのか否か判断が分かれるところだが、【総務省】の発表では2005年末時点で携帯電話などの移動端末によるインターネット利用者が6923万人に達し、パソコン利用者すら上回る結果を出している(【参照:Japan Internet.Com】)。同一基準でのリサーチでないので単純比較は問題が無くはないが、それでも日本がアメリカやヨーロッパと比べ、はるかに「携帯電話からWebを使用する割合」が高いことだけは間違いあるまい。
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