【更新】がんの悩みをサイト上で無料相談し回答をデータベース化、静岡県のがんセンターが「WEB版がんよろず相談」を12月にも開始

2006年10月08日 06:00

時節イメージ[YOMIURI ONLINE]によると静岡県にある【県立静岡がんセンター】は、ウェブサイト上でがん治療の悩みや疑問についての無料匿名相談を受け付ける、「WEB版がんよろず相談」をこの12月にも開設する。すでに同病院で行っている「がんよろず相談」は年間1万件を超える相談を受け付けており、今回の「WEB版がんよろず相談」はその反響に応えてのものだ。同センター公式サイト内に専用のコーナーを設ける形でオープンする予定。

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静岡がんセンターでは2002年9月の開院以来、専任の医療ソーシャルワーカーによる「がんよろず相談」を開設。面談と電話で患者のがんに関する悩みを聞き、個別事情に応じた解決法をアドバイスしている。今回スタートを予定しているWEB版でも医療ソーシャルワーカーが回答するという。

具体的には患者などが相談を匿名で書き込むと、解決法をネット上に掲載し、誰でも閲覧できるようにする。さらに相談内容や回答はデータベースとして集積し、類似内容を検索できるシステムにして、患者だけでなく医療関係者も活用できるようにする。

がんは特効薬が存在しないこともあり、心の悩みや不安を持つ患者も多い。静岡がんセンターでは「がん患者には人に言えない悩みも多い。匿名のネット上で思いを打ち明けてもらうことも、がん診療の向上につながる」とWEB版へ期待を寄せている。

ネット上の匿名性をも活かした質問と、その回答を知識に長けたものが行い、その記録をデータベース化して不特定多数の第三者に知ってもらう。多くの人が参加すればするほどそのデータベースは厚みを増し、役立つコンテンツとして成長していく。「WEB版がんよろず相談」はいわば、最近質疑応答型のCGM(Consumer Generated Media、利用者が内容を創って行くメディアのこと)として流行のスタイルのナレッジマネジメントシステムの「がん患者向けバージョン」というところだろう。

今件の場合はすでに相対版の「がんよろず相談」のノウハウと実績、そして何よりも信頼性と権威があるので、ネット匿名版の導入も比較的スムースに進むに違いない。多くの人の目に触れ、役立つシステムが作り上げられていくことに期待せずにはいられない。

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