USEN(4842)、ヘラクレスから東証一部への変更を模索
2006年10月21日 06:30
【共同通信】が報じたところによると有線放送の大手【USEN(4842)】の宇野康秀社長が10月20日、自社株式の上場先を現在のヘラクレスから、東京証券取引所の第一部に変更する準備を進めていることを明らかにした。
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記事によるとUSEN側では自社株式の株価低迷の理由を「新興市場全体の株価下落に引きずられたせい」とし、これを避けるために東証一部への変更を模索したとしている。
【東京証券取引所の一部上場への規定はこの通り】。時価総額などはともかく、「利益の額」として「最近2年間で1年目が1億・直近が4億以上」か「最近3年間で1年目が1億・直近が4億、3年間合計で6億」の項目をクリアには最低でもあと2年は必要になる。今から準備をしても2年はかかる上、まず決算そのものを黒字化しなければならない。
また、自社株の低迷は「新興市場全体の低迷が原因」としているが、株価低迷はむしろ度重なる下方修正や赤字決算の発表によるところが大きく、それが新興市場全体の株価低迷に「一役買っている」ところもある。
企業として目標を高く持つのは喜ばしいことだしあるべき姿と評価することはできるが、まずは現状の正しい認識が必要なのではないだろうか。
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