日本のアマゾンでも動画配信参入の動き
2006年10月18日 06:30
【Mainichi INTERACTIVE】によるとネット通販大手のアマゾン・ジャパンのチャン社長は、映画やテレビ番組の有料ネット配信サービスへの参入を検討していることを明らかにした。親会社のアメリカ・アマゾンがすでに9月から始めた同様のサービスが好評のため。
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すでにアメリカの本家アマゾンでは【アメリカのアマゾンでビデオのダウンロードサービス「Amazon Unbox」正式にスタート】でも報じたように【Amazon Unbox】という名前で有料動画配信サービスをスタートしている。用意されている動画はスタジオ別では20th Century Fox、Fox Searchlight、Paramount、Sony、Universal、Warner Bros.など。映画のほかにテレビ番組各種(CBSやBBC、コメディセントラル、ディスカバリーチャンネル、MTVなど)、スタートレック、ガンダムシードをはじめとする日本アニメが勢ぞろいという品揃え。価格は長編映画の売り切りタイプが10ドルから20ドル、テレビシリーズは30ドル前後。レンタルは4ドル前後、テレビ番組の場合は1.99ドル。レンタルは落としてから30日か、再生してから24時間のいずれかがリミットになる。複数のポータブルプレイヤーに対応している。
日本ではすでに動画配信サービス分野では【ヤフージャパン(4689)】【USEN(4842)】[楽天(4755)]などが参入済み。テレビ各局も[電通(4324)]など広告のプロのサポートを受けつつ試験配信を始めている。ネット通販で幅広い顧客網を持ち、通販のノウハウと経験では誰よりも豊富なアマゾン・ジャパンが参入することで、この分野の競争は一段と激化しそうだ。
当然競争の激化で淘汰されるところも出てくるだろう。しかしそれと同時に各社のサービスや技術も精錬化され、より良いものが世に送り出されることになる。通信回線スピードは現状のインターネットでは光回線で頭打ちの状態だが(個人で専用線を使えるほど酔狂な人も多くはあるまい)、携帯端末分野ではまだまだ先にさらなる発展が期待できる。その意味では動画配信分野は「放送」というジャンルの進歩発展ともあわせ、アマゾン・ジャパンの参入で進歩の加速度をさらに上げることになるかもしれない。
(最終更新:2013/08/25)
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