次世代クリエイター育成のために、ゲームキャラクタをドットで再現するおもちゃ「ドッツ」の任天堂キャラバージョンの入門セット発売
2006年10月17日 12:30
【タカラトミー(7867)】の100%子会社である【トミーテック】からこの12月に、【任天堂(7974)】の人気キャラクタ6種類をデザインした入門セット、【ドッツコレクション ニンテンドーバージョン】が発売される。483円(税込み)。ピン(250本)、パネル(1枚)、ベース(1個)、ジョイントパーツ(1個)同梱。トレーディング形式のため、開封するまで中にどの種類が入っているのか分からない仕組み。
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ドッツとは「dot(点)」の複数形である「ドッツ」から来たネーミングによるおもちゃで、その由来通り「点を集めて色々な絵を作る仕組みのおもちゃ」。パネル上に色々な色のピンを挿していき、まるでドット絵を描きこんでいくかのようにパネル絵を完成させ、その出来具合を楽しむおもちゃ。【公式サイト】によると、
ドッツは穴の空いた基礎となるパネルにドッツピンを差し込むだけで、ドットグラフィックが作成できる、新感覚ホビーツールです。
と説明されている。
ドッツの仕組みと応用
この写真(公式サイトより)からもお分かりのように、商品としてはパーツの形で提供されるので、完成図にそってそのままのデザインの造型をつくるのはもちろん、自分で元図を基準に色々と手を加えて見たり、遠目で見て形や色使いの変化を楽しみ、また試してみたり、果ては複数の商品のパーツを組み合わせて新しいデザインのものを作ることもできる。いわば、自由度が極めて高く創造性にも飛んだジグゾーパズルのようなもの、というところだろうか。
今でこそ家庭用ゲーム・パソコンゲームのキャラクタ描写は3Dポリゴンによるものが主流だが、昔はドットによるものがほとんどだった。今でもケータイ向けやニンテンドーDSなどの携帯ゲーム機のゲームではドット絵によるものが多い。打ち点の集合という制限の中でいかにリアルに、コミカルに、見た目の美しいキャラクタを作り出せるかという技術は奥が深く、まさに「匠(たくみ)の技」的なものがあるものまで産み出されている。
ドットによる造型はパソコンやゲーム機でも修練は可能だが、子供向けにはむしろこちらの「ドッツ」の方がよいだろう。普通のおもちゃと同じように扱え、創造性豊かな、表現力を鍛えさせるアイテムとして非常に有益と思われる。また、元々ゲームキャラクタがドット絵であることから相性が良いせいもあり、『発売されている商品のほとんどがゲームキャラクタなのも(アマゾン参照)』子どもにウケが良いだろう。もちろん大人でも存分に楽しめる。インテリアとしても十分に(主に個室やゲーム関連の)部屋にマッチするだけのデザインといえる。
ドッツコレクション ニンテンドーバージョン
今回発売されるのは「ニンテンドーバージョン」ということでマリオやワリオ、クリボーなど全部で6種類。開けてみるまで何が入っているか分からないというお楽しみ要素も用意されている。
また、【タイトー(9684)】からはゲームセンターの商品用としての「キッチ・ザ・ドッツ」が展開されている。これもテーマはゲームキャラクタ。月代わりで多種多彩なゲームのキャラが登場し、プライズとして短期間の展開がもったいないくらいの良い出来だ(【参照ページ】)。興味がある人はゲームセンターをのぞいてチャレンジしてみるのもいいだろう。
「ドッツ」でゲームキャラクタなどの造型センスを学べば将来一線級のグラフィッククリエイター・ドット絵デザイナーとして活躍できる日が来る……かもしれない。そこまで言うのはオーバーかもしれないが、少なくともドット絵の素晴らしさを再認識することはできるだろう。
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(C)2005 TOMYTEC
(最終更新:2013/09/15)
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