ジャスダックとナスダック、各種提携で覚書締結
2006年10月14日 20:30
【ロイター通信】が報じたところによると、先に【ジャスダック、ナスダックと業務提携を検討】でもお伝えしたように【ジャスダック証券取引所】と【アメリカ・ナスダック市場】を運営するナスダック・ストック・マーケットは10月13日、各種条件についての提携関係を結ぶことで覚え書きを交わしたと発表した(現在公式サイトにはその旨の記述は無し)。今後、上場企業の互いの誘致に関する協力や、上場商品の相互上場について本格的な協議に入ることになる。
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今覚え書きでは「公正で安定する互いの市場形成を構築するのに十分な助けとなる内容を含む正式契約に達することでしょう」と述べられている。中国をはじめとするアジア各国の上場候補企業を互いに紹介しあい効率よい上場誘致を行うほか、ナスダック総合株価指数に連動する株式投信(ETF)と金融商品をジャスダックに上場させること、さらには預託証券の形で相互の市場での上場を認めることなどを検討していく。さらに人材交流も進める。
ナスダックでは今週末に韓国取引所とも覚え書きを調印しており、ナスダック側のアジアへの本格的展開の一環としてジャスダックに手を差し伸べる一方、ジャスダックでもアジアの新興企業を中心とする分野における中核市場を目指している。双方の思惑が一致したため、今回の覚え書きの調印にいたったようだ。
また、ヨーロッパでは各国の取引所同士の相互乗り入れや合併の動きが進んでいる。これらの動きも少なからぬ影響があるといえよう。
証券取引法の厚く高い壁はあるが、今後ジャスダック市場でアメリカ・ナスダックの各種金融商品、果てはナスダック市場に上場しているアメリカの銘柄を購入できる……などということもありうるかもしれない。
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