囲碁+ゲートボール+ゴルフ=「囲碁ボール」!? 楽しくお気軽な新スポーツ登場

2006年10月12日 19:30

囲碁ボールイメージ何気なく見ていたニュース番組で少々気になる話題が登っていたのでそれを紹介。カジノのルーレットのような線が引かれた敷き布に、ソフトボール大の白や黒のボールをます目に向け、うまく止まるよう力を調整しながら、ゲートボールに使うスティックで叩いて飛ばしていく。このスポーツ、囲碁の盛んな兵庫県柏原町で生まれた「囲碁ボール」という新しいスポーツなのだそうな。

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囲碁ボールイメージ【公式サイトはこちら】。タイトルにもあるように、コンセプトは「囲碁」+「ゲートボール」+「ゴルフ」。ルールも簡単。公式サイトに図解で詳細に説明されているが、それとて10分もあれば読み切り理解できるボリューム。白と黒のボールを交互にます目に向けて打ち合い、各10個ずつ打ち終えた時点で「1局」終了。その時点でます目部分に残っている玉の並び具合で勝敗が決まる。ます目の交差部分はくぼみになっていて、ボールがおさまる仕組み。

ボールが縦横斜めいずれか5つ並んでいればそのチームの勝ち。両チームともあれば並びの本数が多い方の勝ちとなる。両方とも同じ場合には4つ並び、3つ並びと並び数を下げて競わせ、多い方がある時点でそのチームの勝利になる。ただし6つ並んでしまった場合は無効。このルールを読めば分かるように、正確には「囲碁」というより「五目並べ」に近いルールなのだが、囲碁の一種に違いない。

感心したのは囲碁ボールのシンプルにして奥深い戦略性。ビリヤードやカーリング、オセロと同じように、先行してよいポジションを採ろうとしても後から放たれる敵のボールに弾かれてしまい、そのポジションを奪われてしまうかもしれないという駆け引きが繰り広げられる。しかもオセロや囲碁と違い、「ここにボールを置きたい」と思ってもスティックで叩いてボールを転がすのだから、思った場所に行くとは限らないという不確定要素が多分に含まれている。

つまり、「ボール並ばせ方の戦略」「他のボールにはじかれるかもしれないというリスクや敵プレイヤーとの駆け引き」「ボールのコントロールの正確さ」「味方プレイヤーとの連携」など、この敷き布の上にはさまざまな思惑が絡み合い、火花を散らすことになる。

囲碁ボールイメージこの「囲碁ボール」のメリット、興味深い点は他にもある。第一にスティックもボールも重いものではないので、お年よりはもちろん大人から子どもまで老若男女誰もが気軽にプレイできる。ルールはもちろん簡単。そして敷き布は5メートル×2メートルの寸法なので、これの一回り大きな(そしてもちろん平たい)スペースさえあればどこででもプレイできるという、機動力の高さもポイント。

ゲートボールも「老若男女誰もが遊べる」という点では同じだが、ルールが多少複雑で、しかも場所を取るという難点があった。その点「囲碁ボール」なら、室内、それこそ公民館の部屋内でもプレイが可能。雨が降っても遊べる。実際紹介していた番組でも、体育館に多数の敷き布を配し、同時に数十もの試合が同時開催されていた。そしてゲートボールに長けた人なら、「ボールのコントロール」という技術をそのまま活かすことも可能だ。

兵庫県柏原町の囲碁ボール普及会ではこの囲碁ボールの「布教」のため、道具の貸し出しや講習の受付もしているそうだ。では今後囲碁ボール大会のお知らせがあちこちの公民館や市役所、公園の告知板などで見かけるようになるかもしれない。


(最終更新:2013/08/31)

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